2017/07/28

メグル

メグル
メグル
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東京創元社 (2013-08-29)
売り上げランキング: 1,511
kindle版
■乾ルカ
6/21の日替わりセールで購入してあった本、ようやく読む。
読みはじめたらあっというまだった。予想していたより内容が良くて、面白かった。

最初、登場人物の女性の容姿についての描写が不要と思われるほどあって、そういうのはライトノベルにはよくあることだから、これも想定どおりそっち系のジャンルなのかな、と思いながら読んでいたのだが、途中でその容姿描写にきちんと意味があったことに気付いた。
タイトルがカタカナだし、作者名もカタカナだから先入観があったともいえる。
検索してみたら、著者は1970年生まれだった。

この作品の舞台が北海道で、北海道大学の学生を中心にしていたからあるいは、と思っていたらやはり著者は札幌市出身だった。
連作短篇集。
怖くないタイプのホラー要素のある小説であり、ストーリー上に謎(殺人とかではない)があってそれが解けるタイプの小説だからミステリーとも読める。

北大の学生部でアルバイトの斡旋をする奨学係の女性は年齢25歳くらい、長い黒髪と地味な服装で、表情をほとんど変えない。
しかし彼女に指定されていくアルバイトをきちんと終えると学生の側にいろんな変化が――。

最初の話「ヒカレル」が一番絵的にホラーっぽかったかなあ。
主人公の幼さ、身勝手さに内心腹を立てながら読んだ「モドル」。
内容的にいろんな意味で怖くて気持ち悪くて後味が悪かったのは「アタエル」。
前半の3つがあまり好きな話ではなかったのでうーんと思っていたのだが4つめの「タベル」が良かった。
最終話「メグル」はまあ、わかっていることを最後だからまとめに書いたみたいな「置きに行った」話で、ハートウォーミングにしたかったということはわかる。

どうして悠木さんが「その人に最適なアルバイト」がわかるのか? が最後まで読んでもよくわからなかったんだけど、つまりネタバレにつき白文字彼女が昔したアルバイトで受けた傷やなんかの副産物――ってことなんだろうなあ。

どうでもいいけれどこのタイトルと著者名を一緒に見るとどうしても某ボーカロイドを連想してしまうのだった。

VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ03 巡音ルカ MEGURINE LUKA
クリプトン・フューチャー・メディア (2009-01-30)
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