2017/07/01

あじフライを有楽町で

あじフライを有楽町で (文春文庫)
平松 洋子 安西 水丸
文藝春秋 (2017-06-08)
売り上げランキング: 10,066
■平松洋子
初出は「週刊文春」2013年5月2・9号~2014年12月25日号
本書は文庫オリジナルとのこと。
だいたい連載→単行本化→文庫化するのに、なんでこれはいきなり文庫になったのかなあ。
表紙・挿絵は2014年3月19日に急逝した安西水丸画伯である。
どうも連載順と文庫の並びは違うようだ。
解説は俳優・劇作家・小説家の戌井昭人さん。

いつもの平松節である。途中、ちょっと元気がない様子のときもあり、どうされたのかな、何があったんだろうと少し気になった。まあいろいろあるか……。
すっごく贅沢な料理で(そんなん一生食べられへんのちゃうか)と思うものもあれば、例えばタイトルになっているアジフライの様に自分でも作れちゃうレベルの料理まで、いろんなジャンル・レベルのお料理にまつわる短めのエッセイたち(1つ3ページなのであっさりしたものだ)。

こういう美味しいものばっかり出てくる本は夜中に読むとつらいというけれど、むしろ休日の昼間に読むとストッパーがないもんだからついつい無駄にオヤツなどに手が伸びてしまい、食べ過ぎてしまい、ユーワクに弱い私はダメであった。というわけでもっぱら眠る前に気の向くまま、少しずつ読んだ。

平松さんの本には鰻がしばしば登場するが、昨今の鰻の価格上昇を見るにつけ、「ヒラマツさんはどうされているのか」と気になっていたので、本書の後ろの方でさすがの平松さんもおいそれとは手が伸びない旨が書かれていてそうかー、と思った。

海苔弁アンケートという回がある。
①海苔弁ラブ度(満点100)②すきな海苔弁のおかず③海苔弁を食べたいとき④海苔弁にたいして言いたいこと
答えてみた。
①70点。②自作の場合はほうれんそうのお浸しと牛蒡のきんぴらと沢庵。購入するなら唐揚げか白身魚のフライ。③ごはんと海苔を味わいたい気分の時。④そういえば海苔弁って買った事あったかなあ?(購入するとなるとおかずの豪華なのを選んでしまう)。

目次
Ⅰ 危うし、鴨南蛮
危うし、鴨南蛮!/詩人の卵人生/台ふきんの白/どっきり干瓢巻き/トリュフvs松茸/見たな?/ヤバい黒にんにく/どぜう鍋を浅草で/レモンサワーの夏/歌舞伎座で、鰻/粗茶ですが/羊羹でシンクロ/ステーキ太郎、見参/あじフライを有楽町で/熊タン、鹿タン/海苔弁アンケート/インドのお弁当/最初は鯨めしだった/おばちゃんの実力/パンケーキ男子

Ⅱボンジュール、味噌汁
「はまの屋」、復活/久慈でもたまごサンド/谷中のひみつ/外ジュース、家ジュース/冷麺あります/生ウニは牛乳瓶で/えいね! 土佐「大正町市場」/花火と「フレンド」/砂糖じゃりじゃり/無敵なスープ/ボンジュール、味噌汁/パリのにんじんサラダ/ちょっとそばでも♪/ムルギーランチ健在/品川で肉フェス/そして神戸/八十三歳の意地

Ⅲ エノキ君の快挙
ちくわカレー!/凶悪ヅラなのに/ステーキ、ジュージュー/もっとアミの塩辛/海苔も挟みます/出たか、筍/とうがらしめし!/シビレる鍋/朝はジュース/梅雨どきの冷蔵庫/朝顔とドライカレー/夏の塩豆腐/ぽく、ぽく、ぽく/二ケ月ぶりのごはん/いちじく祭り/エノキ君の快挙/ごぼうアセンション/磨けば光る/わたしの柚子仕事/朝も夜も、湯豆腐/今年も焼きりんご/暴走深夜特急/冷やごはん中毒/森の贈りもの/煮物ことこと

Ⅳ 鶏肉は魚である
鶏肉は魚である/夏は瀬戸内で/線香花火と鮎/征太郞少年のカキタマゴ/1972年、釜ヶ崎/栗の季節です/居酒屋ごっこ/きれいな女将さん/白和えフリーク/霜柱を食べる/牛鍋屋へいらっしゃい/かけそばと目玉焼き/もったいぶって、鰻/志ん生の天丼/キャラメル夢芝居/塩豆とビール

あとがき/解説