2017/07/03

万城目学×森見登美彦×上田誠 「ボクらの時代」2017.7.2 

先日7月2日の「ボクらの時代」@フジテレビは万城目学と森見登美彦と上田誠の鼎談で、かなり面白かったので自分用に書き留めておきたく。

録画ナシで記憶に頼って書いているので発言内容・言葉づかいなど、不正確です。
ご了解ください。順番も思い出した順です。

この番組は日曜の朝7時からやっているので寝過ごすと見逃してしまうのだけれども基本朝型なのでちょくちょく観ている(先日の作家3人揃いの町田康×又吉直樹×山下澄人も濃いメンバーで実に良かった)。

とりあえず今回は万城目さんがめっちゃ面白かった。
それに尽きる。
モリミー(森見さん)も良い人で面白かったけど、これはエッセイとか作品とかから受けているイメージどおりだったので、うんうん、って頷きながら観ている感じだったのだけれども、万城目さんに関しては「え? こーゆーひとやったの?!」って意外だったこともあって。

作風が似てる?とか同じ京大出身で年齢も近くて関西を舞台に書かれることが多いので似たタイプなのかなあと思っていたら、考え方とか正反対なのが多くて、それも興味深かった。

珍しくオープニングトークが長めで。
のっけからモリミーが家に万城目さんは呼ばない、綿谷さんも誰それ(これ忘れた)も来たけど万城目さんは「呼ばない」とか不穏なことを云いだして。
今はそれほどでもないけど「ライバルだから」とか「心を許した人しか呼ばない」とか。
万城目さんはライバルと思ったことはないと。
呼ばないのはいいんだけど「(呼ばない理由を)わざわざ云わなくてもいいよね」とか言ってて(そうだよなあ)って思った。

森見→朝の体力・気力が充実しているときに仕事(執筆)するのが良い。夜だと良いものが書けない。
万城目→逆に元気なときは書けない。10時間机の前に座っていても書けるのは最後の1時間だけ。追い込まれてからしか書けない。
最初から最後まできっちり話を作ってからしか書けない。登場人物が勝手に動き出して、とかいうひとがいるけれども自分にはそういうことは無い。全部しっかりコントロールしている。
なんで最後が出来ていないのに書けるの?
森見→いや、おおよその行きたい方向は見えているけれども…。

お金の話を森見さんが振ったら万城目さんが「勝間さんがタンス預金しているやつはバカだとかいうから東電の株を買ったら震災が起こってガタ落ち」とかめっちゃリアルなお金の話をして結論としては「タンス預金が一番!」ということだったんだけど、それを受けて森見さんが「誰がそんなガチの話をしろと……もっと作家とお金とかそういうふわっとしたテーマのつもりだったのに」とかいう感じのことを若干引き気味で言ってたのが笑えた。

「型」の話で、万城目さんが「型ばっかりで話すひとが多い。たとえば今日のこの番組についてSNSとかで、【上田・森見・万城目 なんて俺得 大草原不可避 】とか書く人がいると思うけれども【上田・森見・万城目】これは「事実」、【なんて俺得】これは「型」、【大草原不可避】これも「型」なんですね」とか言ってて、で、自分としてはそういう「型」は使いたくないとおっしゃってて、面白いなー。ネットスラングけっこうお詳しいですね(わたしは「誰得」「草生える」くらいで止まっていたので己がネアンデルタール人のような気持ちに陥りました)。

万城目さんは最初2年ぐらい働いていて、書く時間が無いから仕事をやめて、書くのに集中してそれでモノにならなかったら諦めようと思っていたと。対する森見さんは仕事を別に持っていないと編集者と対等に話が出来ないと思っていて、だから国会図書館でフルタイムで働きつつ作家業もバリバリこなして「鬼神の如く俺は働く」(←森見作品のキャラそのまんま過ぎるのでこれはサービス発言か?)みたいな感じで言ってていたらプッツンしてしまって、それまで東京にいたのを仕事を辞めて奈良に帰ってのんびり美術館とか回る日々になったとか。
そういえば森見さんたら国会図書館が職場なんてなんて素敵・カッコイイ!と思ったことあったなあ。

この流れで編集者が「気分転換にどうですか」とかいう誘い文句で他の仕事を依頼してくる、気分転換って仕事が気分転換になるかあ! みたいなことをお二人が笑いつつリアルな感じでツッコんでいたのが興味深くて面白かった。そうかそんな感じで依頼してくるんだー。受験勉強アドバイスでオリラジのあっちゃんが「気分転換に別の教科を勉強する」とか狂ったことを云ってたなあ。
万城目さんは小学生の時『まんが道』を読んで、編集者の言いなりになって仕事やり過ぎてバクハツする例を知ったからそういうのは最初からならないようにしていたんだとか。

初めて小説を書いたのは森見さんは10歳くらいのときで、万城目さんは21歳の時(遅めですね)。友達3人くらいに見せたら「気持ち悪い」と云われたと。「万城目が主人公とかぶる」「村上春樹みたいなことを云ってる」と。それで「村上春樹読んだらあかんわ」という結論になったらしいんだけど、何が面白かったって「村上春樹」って呼び捨てしているところが。
同じ業界の大先輩だから「村上さん」とか「村上春樹さん」とか「先生」とか尊称つけるのかなーって思ってたらフツーに呼び捨てなんデスネ。面識ないからかな? 面識あったらこういうふうには云わないよね。

全体的に森見&上田チームが同意見で(上田さんは森見さん家に何度か呼ばれたことがある!)、万城目さんが違う意見、という傾向があった。自販機好き⇔興味ナシ、とか。

万城目さんと森見さんで交換エッセイとかしたらいいのに(既にあったりして)。トークショーとか(これは見に行けないだろうからなあ)。編集前の、そのままトークを観たいです。
万城目さんがトークの中心で、今回は万城目さんに話が来て、森見さんを誘ったのだとか。お互いの仕事の領域には入らないように協定を結んでいるけれど今回は例外、みたいな。
面白い関係ですね! 良いなあ~こういう関係って。「殺伐とした収録」とか言ってたけどイヤイヤ、仲良いんでしょ、結局はwww

そんなおふたりの近著(番組冒頭で紹介されていた)。

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