2017/01/06

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義

kindle版
■池上彰
12/31の日替わりセールで¥199で購入。
池上彰の東工大講義シリーズ第1弾。
いやーこのあいだ12/17に日替わりセールで第2弾があったばかりなのに早い!
そしてこれで目出度くシリーズ3作とも安価で読むことができました。多謝!!
出版順に並べるとこうなる。わたしは逆走してしまったわけだけど特に不都合は無かった。

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義』(本書)
(文藝春秋、2012年11月15日、2015年3月10日文庫化)

この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方 池上彰教授の東工大講義』
(文藝春秋、2013年3月27日、2015年7月10日文庫化)

学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義』
(文藝春秋、2013年10月15日、2015年11月10日文庫化)

3作読むと重複しているところもあるけど順番に説明していっての過程なのでまあそれはあるかなと。コピペしてるわけじゃないし。
本作は最初のほうの章はそれほど新鮮味を感じなかったけど(高校までで習ったことや、2012年の時事問題を絡めた内容が多いので、「ちょっと前にあったなー」って思うことが多い)、でもあらためて頭の中を整理できてよかった。
リアルタイムでニュースを見ていた身には例えば「Lecture10」を読んだだけではあの当時の得体の知れない恐怖は全然伝わっていないような気がしたりもしたけど。
最後の「白熱討論」は3作中で一番面白かったかも。東工大の学生さんの発言がいろいろ聞けたから。みんな優秀だなあ。それに前の人と似ていてもそれを踏まえて自分の意見をきちんと持っていてそれを発表できるのがえらい。
池上先生の「良い企業、良い社長像」はあまりにも清く正しく美しくて逆に新鮮だった。もはやそんなことにあまり期待しなくなってしまっている。愕然。わー。毎日仕事する日常にはあんまりそんな企業の上の方のことは考えないからなあ…。平和に仕事できてる証拠かしら。
池上彰さんが一般企業の取締役とかされたらどうなるのかとか興味あるなあ。

ちなみにこの講義の単位はかなり修得が難しいらしい。ネットでググったら【悲報】スレとか立っててちょっと笑っちゃった、まあこれはネタでしょーけど。
文藝春秋社の編集者は仕事が早い、ということが「あとがき」でわかりました。素晴らしい。

【目次】
はじめに 「学際的教養」のススメ
Lecture1 科学と国家 実は原爆を開発していた日本
Lecture2 国際情勢 世界地図から見える領土の本音
Lecture3 憲法 日本国憲法は改正すべきか?
Lecture4 金融 紙切れを「お金」に変える力とは
Lecture5 企業 悪い会社、優れた経営者の見分け方
Lecture6 経済学 経済学は人を幸せにできるか
Lecture7 世界経済 リーマン・ショックとは何だったのか?
Lecture8 社会保障 君は年金に入るべきか
Lecture9 メディア 視聴者が変える21世紀のテレビ
Lecture10 宗教 オウム真理教に理系大学生がはまったわけ
Lecture11 社会革命 「アラブの春」は本当に来たのか?
Lecture12 アメリカ 大統領選でわかる合衆国の成り立ち
Lecture13 中国 なぜ「反日」運動が起きるのか
Lecture14 北朝鮮 “金王朝”独裁三代目はどこへ行く
Lecture15 白熱討論 君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか?
あとがきに代えて「現代世界の歩き方」