2017/01/11

そして生活はつづく

そして生活はつづく (文春文庫)
星野 源
文藝春秋 (2013-01-04)
売り上げランキング: 10
kindle版
■星野源
ドラマは観ないので俳優さんのことはよく知らない。歌番組も観ない。
そんなわたしでも「最近の星野源さんてまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだなあ」と感じる。
一番最初にこのかたを認識したのは2015年の秋(遅!)、書店の文庫コーナーである。文春文庫で星野源さんがイメージキャラクターの「秋の100冊フェア 2015」が展開され、文庫の帯に彼の写真が使われた。『働く男』誰だろう星野源て、知らない作家さんだなあ。と思った。メガネが似合うひとだなとも思った。
海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』原作は読んでいるがドラマは観ていない。
大河ドラマ「真田丸」に家康の息子役で出てらしたのは認識している。

本書はそんな「旬のひと」の数年前にまとめられたエッセイである。
連載は雑誌「ウフ.」2009年上半期。初出をみると単行本のための書き下ろしがけっこうある。
ウィキペディアで見ると、1981年生まれなので28歳くらいのときに書かれたということになる。1stアルバム「ばかのうた」で歌手としてソロデビューするのが2010年。
最後まで通して読み(あっというまに読める)、最初にもどってぱらぱら気になったところを読み返した。どういう内容のエッセイか、思い返したときに「下ネタが多かった」しか出て来なかったからだ。そういえば箸のこと書いてたね、とか思ってしまう。たいした量でなくとも下ネタって強烈な印象を残すから、他を凌駕してしまうのだな。

本書は星野源さんにまったく興味がないひとにはかなりキビシイかもしれない。
小学生男子が好む系の下ネタが好きだというかたなら面白いか。
あるいは星野さんより若くて「なんでもいいから芸能界に食い込みたい」とかギラギラしている若者にもなにかしら訴えるところがある…のかも…しれない。
少なくともふだんオススメするタイプのエッセイでは無いが、しかしやはりさすが売れるひと、キラリとした視点もお持ち。
だがしかしそのメタファーが思いっきり下ネタなので引用したくない。
メタファーが指すところは、要するに、太宰治の「トカトントン」ですかね。ちょっと違うか。とりあえず、周囲の空気に流されることへの警鐘。そんな高度なことを下ネタで語ってしまう彼はかなりシャイな方なんでしょうね。

【目次】
料金支払いはつづく/生活はつづく/連載はつづく/子育てはつづく/貧乏ゆすりはつづく/箸選びはつづく/部屋探しはつづく/ビシャビシャはつづく/ばかはつづく/はらいたはつづく/おじいちゃんはつづく/口内炎はつづく/舞台はつづく/眼鏡はつづく
ほんとうにあった鼠シリーズ 「はたち」漫画…小田扉 原作…星野源
ひとりはつづく
文庫版特別対「く…そして生活はつづく」星野源×きたろう
単行本版あとがき/文庫版あとがき

本書を文庫で読んだひとは気になるであろう、単行本の表紙画像はこちら↓。続けて読むと…。ははは。なるほどね!

そして生活はつづく
そして生活はつづく
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星野 源
マガジンハウス
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