2016/08/31

東京すみっこごはん 雷親父とオムライス

東京すみっこごはん 雷親父とオムライス (光文社文庫)
光文社 (2016-08-26)
売り上げランキング: 1,631
kindle版
■成田名璃子
東京すみっこごはんシリーズ第2弾!
第1弾がすごく綺麗に完結していたのでまさか続きが出るとは予想していなかったので嬉しい。

昭和の時代から続いているような商店街の、さらに小さな通りにある一見ふつうの民家に見える格子戸のある家。そこにはこんな看板がかかっている。
共同台所 すみっこごはん ※素人がつくるので、まずい時もあります。
「すみっこごはんのルール」の最初には、
ここは、みんなで集まり、当番に選ばれた誰かの手作りごはんを食べる場所です。
と書かれている。
そして以下、10の約束事がある。詳しくは、本書あるいはシリーズ第1作を読まれたし。

第1弾も出てくる料理・おかずが美味しそうで、ほっこり温かいきもちになれて、面白かったが、第2弾もやっぱり美味しそうな料理ばかりで、話も次々と読んでしまう面白さだった。作る手順や使う調味料が結構細かく書いてくれてあるので、超初心者でなければこの本をレシピ本として活用することも充分可能だと思う。

目次
本物の唐揚げみたいに
失われた筑前煮を求めて
雷親父とオムライス
ミートローフへの招待状

一話一話短篇として読めるし、四篇通しての大きな問題が描かれて解決に至るから、長篇としても読める。連作短篇集。そういえば、第1弾もそういう作り方をしてあったなあ。今回の通し問題は「土地開発」というか「地上げ」というか。バブルの頃はよく聞いた話だけどいまもあるのかしらね。

唐揚げはわたしが普段作るのとはちょっとレシピが違った、それぞれありそうだね。揚げ方がわかりやすかったので真似したい。
筑前煮は下ごしらえをここまで丁寧にしていないので(だんだん慣れてしなくなったとも云う)、ここはひとつ初心に帰ってやってみて味の違いをみてみるか。
オムライスは卵をこううまく包むことが出来るかどうか、たぶん無理なような気がする。バターライスを使うというのがさっそく取り入れたいポイントだ。
ミートローフはなんだか作るのが楽しそうなので休日などに良いかも!
話としては「失われた筑前煮を求めて」が一番好きだった。
「雷親父とオムライス」は半ば覚悟していたが残念、救いはちびっこのお母さんがいろいろ変ってくれたこと。
「ミートローフへの招待状」はなんだかミステリ風味が強くて、本文中で引かれていたアメリカドラマ「シルバー探偵ミスター&ミセスボルト」は知らないけどこういうコージー調で夫婦探偵と云えばクリスティのトミー&タペンスとかもあって、なんだか楽しい。問題が解決するまではあんまり楽しい気持ちにはなれなかったけど。再読するときはもっと楽しめるかな。犯人は、シリーズ第1作から読んでいる身にはすぐに目星がつき、実際その通りだった。反省してんのかなあ、してなさそうだよなああのひと…。

この調子だと第3弾はありそう。楽しみだ~!