2016/03/05

IKKO女の法則

IKKO 女の法則 ― 幸運を引き寄せるココロとオンナの磨き方
IKKO
世界文化社
売り上げランキング: 6,414
kindle版
■IKKO
kindleの月替わりセールにあがってきたので読んでみた。
実はIKKOさんの文章を読むのは初めてではなく、何年か前に某紙に掲載されていたエッセイを初めて読んだときはテレビで拝見するそれと随分キャラクターが違うのに驚いて、その後は見つけたら必ず読んだ。
最初にテレビで彼女をみたのはバラエティー番組だったと思うが、お水系の派手なメイク、髪型、露出の多い派手な服装、明るくはっちゃけた発言などから「こういうひと苦手だなあ」と思ってしまった。でもだんだんIKKOさんの人柄は知れて、苦手感は薄れていっていたように思う。というか、特に好きでも嫌いでもなく何も思っていなかったかもしれない。
だから彼女の文章を読んだとき「えっ、IKKOさんてこんな方だったの!」とビックリしたのだ。
このひとってすっごく真面目でストイックなんだと思った。特に専門分野の『美』についてはものすごく強いポリシーを持っている。若く見えるけど自分よりずっとお姉さんで、いろいろご苦労されて、自分を内からも外側も磨くことを追求されている。

IKKOさんは1962年生まれで、本書の単行本は2007年6月に世界文化社から上梓されたものだから44~45歳くらいのときに書かれたものか。内容的にも「20代のときはこうだった、30代はこうで、40代、45歳の今は」というふうに彼女自身の経験から考えたことなどが中心になっている。

ふだんわたしが読む作家さんのエッセイなどとは文章も、書かれている内容も全然違って、ジャンルが違うというか。新鮮だった。美容エッセイというのはみんなこんな感じなのかもしれないが…。
丁寧なですます調で、言葉づかいなどもとても女らしく、じっくり考えてしっかり推敲されている文章だと感じた。

内容的には美容だけでなく、生活、年齢を重ねていくうえでの人生のアドバイスがIKKOさんの信念に基づいて書かれている。わたしは生まれた時から女性だが、IKKOさんに比べたら全然「女」を磨いていない。というか、「人間を成長させたい」とは考えたことがあるが「良い女」になろうとするのと「良い人間」になろうとするのはなんていうか、努力する内容が全然違うというように解釈していた。IKKOさんは人間的成長の意味でも「女」という表現をつかっているようだ。
世間の流行的には「女」を強調させるのはむしろナンセンスじゃない?みたいなジェンダーレスな考え方がけっこう社会的にここ数十年主流のような気がするんだけど、まあそんな中でこれだけ「女」を強調してあるのは珍しいなというようなことも考えた。これは彼女が男性として生まれたということと決して無関係ではないと思う。
男に生まれてきたからこそ、女性以上に美について研究しようとがんばってこれた。数えきれないほどのコンプレックスがあったからこそ誰よりも努力をして、美容化としてのIKKOが生まれたのだと。
 昔は「次に生まれ変わるなら女に生まれたい」そう思っていましたが、今はそうは思いません。女ではなく男として生まれたから今の私がいる。女として生まれていたら努力を怠っていたかもしれません。だから次に生まれてくるときも私は私、IKKOとして生まれたい。

それにしてもIKKOさんはすごく努力家でストイックな方だ。
正直、わたし自身の考え方や価値観と沿わない部分もあるけれど、大部分は共感し、先輩の貴重な教えとして有難く参考にさせてもらえた。こんなに自分に厳しく、努力を継続させることはなかなか真似できないが、爪の垢でも煎じて飲まなきゃなあ。