2016/03/17

あなたの話はなぜ「通じない」のか

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
山田 ズーニー
筑摩書房
売り上げランキング: 596
kindle版
■山田ズーニー
前からアマゾンで見掛けて「面白いタイトルだな」と気になっていたけどこういうジャンルは基本的によほどでないと読まないのでスルーしていた。
最近人間関係でどっと疲れるモンダイが発生しそれがいちおう一段落したところで精神的に弱っていたこともあり、3月15日の「日替わりセール」で¥199になっていたので「人間関係スキルを上げとくべきか」と購入(通常kindle版では¥486)。

このタイトルはだいぶキャッチ―にしてあるんだろうなと思っていたけどでもまあ実際社会に出たらいろんな人間がいるから自分の意志をそのままみんなが受け止めてくれるかっていうとそうではないよね、というのがあって、だからこういうタイトルの本が売れているわけで。問題が起こった時に「相手が理解してくれないからだ」と捉えたくなるっていうのは心情的にあるけどそれじゃ前に進めないから「自分の話が通じてないのかも(こっちでなんとかしてみよう)」っていう視点は大事かもね。

本書を読んでいてすべてそのまま役に立つ、というわけではないんだけど、根本的な姿勢というか、対人スキルを上げるヒントみたいなものはたくさん散りばめられていた。ふだんこういう本は読まないので新鮮だった。あと、自分とまったくおんなじ誤解を著者がされたときの経験談が書かれている部分があって、びっくりするのと同時にこういうことはよくあることなんだ、気を付けねば、とも思った。勿論いろんな状況が違うのでズーニーさんのやりかたをわたしがやるわけにはいかないが、自分なりに考えて対処した方法が根本的なところで間違っていなかったということを裏付けしてもらえたように感じてちょっと意を強くした。

「考える」、「いい『問い』を見つけていく」という訓練がいかに大事か。そうそう、「答える」よりも「問題を作る」ほうが難しいもんな。100の質問ブームの時に自分でも作ってみようかと一瞬考えて具体的にちょっとやってみただけで「わーこれって質問者のレベルが速攻バレる! 恐ろしい!」と気付いたもんな。

途中まで山田ズーニーというひとは男性と思って読んでいたんだけど第3章で
男社会の中に、女の人が正論を振りかざして挑んでいこうとすると、それがいかに正しいことであっても、なかなかうまくことが運ばない。
とか書いてあってあれ、このひともしかして女性? と思った。

本書にはプロフィールの類がのっていなかったのでちょっと不親切な気がしたけどでもまあ偏見というか先入観なしに読まれた方がいいもんな、こういう本は。

目次は全部は写さない。
実用書のタイトルって要旨みたいな性質があるなあ。もちろん目次だけ読んでも本文を読まなくちゃ理解は出来ないけど。
章タイトルがあって、節タイトルがあって、さらに小さい見出しがいくつもある。あ~評論ってこういう作りだったなあとなんか国語の授業で習ったのを懐かしく思い出したり。
とりあえず節タイトルまでは写しました。それぞれにたくさんある小さい見出しは膨大になるのでめんどくさいので省略!

プロローグ 想いが通じる5つの基礎
第1章 コミュニケーションのゴールとは?
1.通じ合えない痛み
2.自分のメディア力を高める
3.信頼の絆をつくる
第2章 人を「説得」する技術
1.論理で通じ合う大原則とは?
2.考える方法を習ったことがありますか?
3.いい「問い」をどうやって見つけるか
4.どうやって「問い」の視野を広げるか
5.筋道立てて話し・聞き・人とつながる技術
6.説得の筋道をつくる
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?
1.関係の中で変わる意味
2.正論はなぜ人を動かさないのか?
3.等身大のメディア力をまとうために
第4章 共感の方法
1.情報は配列が命
2.共感を入り口にする
3.何を言うかより、どんな目線で言うか
第5章 信頼の条件
1.言葉が通じなくなるとき
2.はじめての人に自分をどう説明するか?
3.信頼される自己証明の条件
4.短いやりとりで、なぜあの人は信頼されるのか?
5.信頼の危機にどう対処するか?
エピローグ 通じ合う歓び
自由を勝ち取るための戦いの記録――文庫版のためのあとがき