2016/03/12

にょにょにょっ記

にょにょにょっ記
にょにょにょっ記
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穂村 弘 フジモト マサル
文藝春秋
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■穂村弘
2015年9月刊。
これは紙の本、単行本で購入した。
シリーズ第1作『にょっ記』第2作『にょにょっ記』は紙の本の文庫で購入したので普通でいけばこれも文庫化するまで待つはずだった。でもこの表紙とか紙の感じとか要するに装丁(名久井直子)がとっても良いなとは本屋さんで現物をみたときから思っていた。第3弾の表紙は抜群に可愛いと。そうこうするうちにいきなりフジモトマサルさんが亡くなってしまって、びっくりした。「だから」というのも変なんだけど、手元に置きたくなったのだった。1月に購入して、しばらく置いてあった。

初出は「別冊文藝春秋」283号~317号。の連載に加筆修正したものだそう。
奥付の手前にこの記述があるんだけど発行年月を書いてくれていない。ホームページでバックナンバーの目次は記載されているのに発行年月が書いていない(283号の方は。317号のほうは表紙画像があった)。ググっってある図書館の目録でやっと確認できた。ちょっと不親切なような気が。
というわけで調べた結果283号:2009年9月号~317号:2015年6月号らしい。
6年間分? と思って他でも調べたけど合ってるなあ。ってことは1回の連載分が随分短いんだな。

日記形式だけど、どこまで実際でどこからがフィクションなのか、それとも全部創作なのかよくわからないふわふわしたこのシリーズ。
別に大きな出来事とかドラマチックさはないんだけど、ほのぼのしていてユーモラスでのほほんほむほむワールドが味わえる。
このシリーズでは「天使」が時々登場して、それは奥さんのことだと思って読んでいたんだけど本書では別に「妻」も何度か出てくるのでちょっと戸惑った。うーん。まあ役割的に一緒のひとだと思うんだけど…。

エリック・カールの絵本『はらぺこあおむし』が中国版だと『非常飢餓的毛毛蟲』になるっていうの、面白かったな。
男子高校生の無邪気なメールについての会話(「試合結果わかったらメールするよ」「メールしたら殺す。録画してるんだから」「うきゃきゃきゃ。メールするよ」「したら殺す」「するよ。バイバイ」「殺す。バイバイ」)ってのも思わず笑っちゃった。あるある。この世代の子らって「殺す」をすんごく軽い意味でつかうんだよねー。文字面だけ見たらギョッとしちゃうんだけど。ほむほむも【若いな、と思う。/仲良しだ。】とコメントしている。
義理チョコと本命チョコの見分け方がわからないエピソードも面白かった。
洗面所の足元の収納に引っ越す前日まで気付かなかったとか、どうなのかなあ。別の本で「部屋の窓を開けることを思いつかなかった」とか書いていたほむほむならではで、ふつうはふつうに気付くんだろうなあって思う。「隠し収納庫」っていう言い方が面白かった。たぶんかなりの確率で大して「隠れて」いないと思う。
フジモトマサルの挿し絵もいくつもあって、しみじみと見つめた。良かった。

にょっ記』感想。
にょにょっ記』感想。

はらぺこあおむし エリック=カール作
エリック=カール
偕成社
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