2016/02/28

蹄鉄ころんだ

蹄鉄ころんだ【新版】 (創元推理文庫)
シャーロット・マクラウド
東京創元社
売り上げランキング: 165,158
kindle版
■シャーロット・マクラウド 翻訳:高田惠子
ピーター・シャンディ教授シリーズ第2弾。
今回はユーモラス面がちょっとトーンダウンしたかなあ。慣れたからかなあ(でもまだ2作目だぜ?)。
ミステリーとしては、コージーなのにいきなり死んでほしくないタイプのひとが被害者になったのでどーんと気持ちが暗くなり、どっかでスカッとさせてくれるかと思ったけど延々めんどくさい展開だった。最終的に犯人を追いつめていく段階でダダダダッといままでのフラストレーションが解消されるように「あー成程ね!」という伏線回収があってそこは素晴らしかった。でもやっぱりあのひとが殺されたのは気の毒だ! 第1作は被害者があんまり同情出来ないタイプの性格だったからそこまで思わなかったんだけど(もちろんだからって殺されていいということにはならないけど、小説の話、として、ね)。

学長が良いなあ。すごいカリスマ。絵的にも素晴らしい。存在がエンターティナーなんだよな。終盤で学生を早朝に集めて演説するシーンとか一緒に盛り上がっちゃった!
主人公シャンディ教授は前回「長いものに巻かれない」性格設定が良いなあと思ったんだけど第2回だけ読んだだけではそういう面が出てこなくて、単に常識的で推理力がある妻思いの(結婚数ヶ月の新婚さんだ)先生だった。学長の娘ビルギットに対する説得とかもふつうに度量のある教育者で素晴らしかったし。非の打ちどころがない! シャンディ教授にはもうちょっと人間的にひねくれた面を持っていて欲しい、というのは誤った読み方なんだろうが……。

まあとりあえず小説としては問題なく面白いので第3弾も読む。原作は「翻訳者あとがき」によれば6冊は出ているらしい。翻訳はどうなのかな? シャンディ教授シリーズ以外もあるらしいからそれも面白いといいなあ。

蹄鉄ころんだ (創元推理文庫)
シャーロット・マクラウド
東京創元社
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