2016/02/10

天然日和

天然日和 (幻冬舎文庫)
天然日和 (幻冬舎文庫)
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幻冬舎 (2015-08-14)
売り上げランキング: 86
kindle版
■石田ゆり子
本書は幻冬舎ホームページに連載された「おぉ、素晴らしき日常」が2002年8月幻冬舎より『天然日和』として単行本刊され、2006年8月幻冬舎文庫化したものを底本とした電子書籍版である。
kindleの月替わりセールで上がってきたので「へえ、女優の石田ゆり子さんってエッセイ本を出されていたのか」と初めて知った。ふだん自分の守備範囲じゃないところをこういう機会に知ることが出来て、そこもkindleの面白いところだと思う。

原則ドラマや映画をたしなまないので石田ゆり子さんが演技しているところを拝見したことは1回も無いのだが、CMや、バラエティ番組などに出演されているのを何度かお見かけしたことがあり、上品で清楚できれいなお姉さまだなあ、という印象である。今回このエッセイを読んでいる途中で調べたら1969年生まれでらっしゃるので、このエッセイがネットに連載されたのは2001年~2002年くらいなので、今から15年くらい前の内容。だいたい31歳~32歳くらいのときに書かれたものだということになる。でも内容的に古いとかはほぼ感じなかった。
この本が初ではなくて、1994年にエッセイ集『しあわせの風景』を角川書店から出しているらしい。この本の後も、数年おきにエッセイ集を出されている模様。

「あとがき」によれば、本書は「なんでもない日常のことを、書きたいです。書き続けることによって分かることを、知りたいです」という石田さんのスタンスで書かれたもの。実際に本編を読み終わっている身には、そのとおりだったなあ、有名な女優さんなのにすごく地に足着いた、真面目で誠実なお人柄、芯がしっかりしているけど洋服や食器が好きでついつい買い過ぎてしまって収納に収まりきらない、なんてお茶目な面も見せてくれて、読んでいてほっこり、にこにこできる、とても親しみやすい日記風のエッセイ集だった。読む前のイメージをまったく裏切られなくて、良かった。石田ゆり子さんってやっぱり素敵な女性!

最初、猫を4匹飼っている(マンションで一人暮らし)と出てきて、それに加えて途中でラブラドールの犬(花ちゃん)が加わる。猫さん4匹は1匹を除いて大人なのだが、この花ちゃんがかなり元気がありあまっていて、小さいから躾もなかなか出来ていなくて、いつまでたってもトイレを覚えなかったりする、そのうちに壁に穴をあけたりコードを食いちぎったりと大暴れで、でも可愛くて、「やっぱり生き物を飼うって大変だなあ」と思ったけど、先日読んだ姫野(カオルコ)さんの小説もそうだったけど本当にこういうの読んでると「あ~犬か猫と一緒に暮らすってどんなだろう~やってみたい気がする~」という欲求が湧き上がってくる。でも、今までの人生で家に犬や猫がいたことがないからちゃんと育てられる自信が1ミリもないのだ、しかもうちのマンションはペット禁止だから当面は無理。……とほほ。

物が多い、服が多い、食器が多いとは何度か出てきたけど後半で整理整頓で捨てたり譲ったりするために選び出す量とか、フリーマーケットに出した量とか具体的に示されると想像以上に凄く多かった。一人暮らしでなんでそんな量の食器を……いや恋人や家族と住んでたとしてもその量は多すぎやしませんか、という量。完全に実用じゃなくて「趣味・蒐集」なんだろうなあ。洋服が多いというのは女優さんという職業柄もあるのかなーって感じだが。

ここ数年、断捨離とか流行してるけど、ゆり子さんはどうしてらっしゃるのかしら。でも好きなお洋服や食器や雑貨に囲まれて生きていくのも素敵だと思うけどな。整理整頓はちょっと大変かもしれませんが…。