2015/11/20

芥川龍之介再読週間⑦

開化の殺人
開化の殺人
posted with amazlet at 15.11.20
(2012-09-27)
kindle版
■芥川龍之介
黄檗の夢」(大正6年10月)
「夢だから、なお生きたいのです。あの夢のさめたように、この夢もさめる時が来るでしょう。その時が来るまでの間、私は真に生きたと云えるほど生きたいのです。あなたはそう思いませんか。」
うーん、よくわからん。

酒虫」(大正5年4月)
前半の酒虫を退治する部分は覚えていたが後半の解釈部分を忘れていたが、後半が芥川っぽいなあ。

虎の話」(大正14年12月)
子どもが寝る前のお話に「虎の話をして」「もっと虎の話をして」とせがんでお父さんががんばる微笑ましい話。

微笑」(大正14年)
久米正雄との若いころの他愛ないエピソード。この内容に、このタイトルをつけた芥川はきっと微笑んでいたに違いない。

比呂志との問答」(初出不明)
短いので全文を青空文庫から転載させていただく。はじまりのところとか唐突で、なんの前振りもないんだよね。これってどういう形で発表されたのかしら。

 僕は鼠になつて逃げるらあ。
 ぢや、お父さんは猫になるから好い。
 そうすりやこつちは熊になつちまふ。
 熊になりや虎になつて追つかけるぞ。
 何だ、虎なんぞ。ライオンになりや何でもないや。
 ぢやお父さんは龍になつてライオンを食つてしまふ。
 龍?(少し困つた顔をしてゐたが、突然)好いや、僕はスサノヲ尊になつて退治しちまふから。

文学好きの家庭から」(初出不明)
芥川の自己紹介的な(【私の家は代々お奥坊主だったのですが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。】…というはじまりかた)

」(初出不明)
夜見る夢について芥川の短いエッセイ的な。

開化の殺人」(大正7年6月)
メロドラマその1。殺人犯の告白。片想いを認めない往生際の悪いケチな野郎でしかも殺人犯だからなんと言い訳しようとも屑である。

開化の良人」(大正8年1月)
メロドラマその2。三浦氏がなにを言っているのかわからない。ここまで「真の愛」だの「純粋の愛」を現実に求めるのが若いんならともかく…。一種の狂気・変態であろう。にしてもそこまで慎重だったのなら奥さんにするひとやその家族をもうちょっと慎重に選べばよかったのによりにもよってこんな悪党つかんじゃうんだからよっぽどひとを見る目がないというか判断力がない「おぼっちゃん」だったのねえ。

結婚難並びに恋愛難」(初出不明)
美しいゼライイドの恋人についての話、寓話?

」(大正8年4月)
何度読んでも面白い、気持ちのスカッとする話だなあ。奈良(猿沢の池)の話だというのが嬉しい。「」とコラボしてるのも面白い。

田端日記」(大正6年)
数日間の日記。いろいろ人の家に遅くまで遊びに行ったりして元気。歯が痛いから歯医者に行ったらいきなり抜かれて腫れ上がって熱を出したりしている。最後の方に出てくる【三年ばかり逢った事のない人の事が頭に浮かんだ。どこか遠い所へ行っておそらくは幸福にくらしている人の事である。】って意味深だなあ。相手は女の人っぽいなあ。