2015/11/18

芥川龍之介再読週間⑤

京都日記
京都日記
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(2012-09-13)
kindle版
■芥川龍之介
京都日記」(大正7年6月)
光悦寺:芥川ちょーご機嫌斜めっ。茶室多すぎじゃね?とか言ってるけどこの時点では2軒で、さらにもう1軒立つと聞いて怒ってるんだけど、ウィキペディアによれば【境内には大虚庵、三巴亭、了寂軒、徳友庵、本阿弥庵、騎牛庵、自得庵の7つの茶室が散在し、庫裏に接して妙秀庵がある。これらはいずれも大正時代以降の建物である。】と…。どーすんだ。
:【京都界隈にはどこへ行つても竹藪がある。どんな賑な町中でも、こればかりは決して油断が出来ない。】と書いてあるけどこれは大正の京都だよなあ。
舞妓:芥川がお茶屋で芸者遊びをしたときの話。

猿蟹合戦」(大正12年2月)
昔話の猿蟹合戦その後の蟹の運命とは。身も蓋もない…まあ現実的と云いますか。このアイデアを太宰も真似っこしたんだろうなー。

馬の脚」(大正14年1月)
手違いで死んじゃったところに馬の脚をくっつけられた主人公の話。すんごい発想だなあ!面白ーい。でも終盤の展開は発狂を怖れていた芥川のことを考えるとちょっとなあ、複雑…。

おぎん」(大正11年8月)
切支丹もの。おぎんは子どもだから素直な気持ちで言ってるんだけど、地の文はどうなのかなあ。でもこの話はわかりやすかった。

神様の微笑」(大正10年12月)
これも切支丹もの。日本の神道は根強いからキリスト教を広めるのは難しいぜという話でいいのかな。

好色」(大正10年9月)
この話のアラスジは中学のときに国語の先生から聞いてラストの驚くべき展開を「ほへー」と思ったものだが、あらためてじっくり読むと変態だよね、男はもちろん女もちょっとどうかと思うよ…作るなよ、んなもん…。平中が「噛みしめて見た」りするもんだから「ぎゃー! キモーい!」。

るしへる」(大正7年8月)
これも切支丹もの。デウスのことをDSとかDS如来とか書いてあるんだけどゲーム機の「DS」をどうしても連想しちゃってなんだか笑いそうになった。真面目な話だら余計に変だよ~。
提宇子のいわく、DS は「すひりつあるすすたんしや」とて、無色無形の実体にて、間に髪を入れず、天地いつくにも充満して在ませども、別して威光を顕し善人に楽を与え玉わんために「はらいそ」とて極楽世界を諸天の上に作り玉う。
とこんな感じ。
キリスト教の西洋語を昔風に音表記して平仮名にしてあるから妙に可愛くなっちゃうし。例えば【「じゃぼ」と云う天狗】とか書いてあるんでなんだか迫力が…。