2015/10/26

ハロウィーン・パーティ 【再々読】

ハロウィーン・パーティ (クリスティー文庫)
早川書房 (2012-08-01)
売り上げランキング: 21,603
kindle版
■アガサ・クリスティ 翻訳:中村能三
ハロウィンが近いのでアラスジも犯人もトリックも覚えているのにも関わらず読んでみた。エルキュール・ポワロもの。
最初はさすがにハロウィン気分を味わうくらいで途中でやめてもいいなと思ったが読みだしたら面白いので最後までじっくり読んでしまう。アガサ・クリスティってすごいよなあ。ミステリー云々ではなく、小説として面白いということだ。女流作家アリアドニ・オリヴァが登場するというのも大きい(大好き!)。
ハロウィンについての描写は事件が起こるまでの最初のほうにあるだけだが、この小説ではあるお金持ちの老婦人がセンスの良い庭師に依頼して作らせた庭が出てきて、その描写がとても美しい。そしてそこに森の妖精を思わせる12歳のきれいな少女が登場する。この子はとても賢い子で、この小説において重要な存在でもある。
花瓶』のくだりは何度読んでも素晴らしいなあ(ネタバレなので白文字)。

この小説に出てくるハロウィン・パーティではイレブン・プラスと呼ばれる11歳~18歳くらいの男女が集まる。
当日の出し物は、箒の柄競争(柄の細工の美しさを競う)、バケツに浮かべたりんごを齧って取るリンゴ食い競争、照明が消される毎に相手を変えて踊るダンス、小麦粉ゲーム(砂場で遊ぶ山崩しを小麦粉でやる感じ)、少女向けに鏡に将来の結婚相手を映す占い、スナップ・ドラゴン(燃えているぶどうを摘むゲーム)。
準備は近所の奥さん方と青年らが行う。
飾り付けにカボチャ。「トリック・オア・トリート?」っていうのは出て来なかったなあ。