2015/09/27

わが百鬼園先生 [古書]


■平山三郎
内田百閒『阿房列車』シリーズなどでお馴染みのヒマラヤ山系さんこと・平山三郎さんの著作である。
1979(昭和54)年9月六興出版刊。

8月に神保町で古書店の店先のワゴンにちらちら目をやりつつ歩いているときにまさに「百閒先生に襟首を掴まれた」感じで足が止まった。こ、これは…少々ヤケ・汚れなどが気になるがお値段まさかの¥500円…!(参考価格:アマゾンの古書店では¥1,500~)
初版。帯なし。

帰宅後、エタノールを含ませた脱脂綿でササッと表に出ている面をふき取って汚れ落としして風を通すために置いてありました(無水だと除菌効果はあんまり無いらしいです。しみこませたり拭き過ぎるとインクが滲んだりかえって本を傷めるので要注意)。

本日最初の方は真面目に、途中からぱらぱらとナナメに読んだが思ったより平山さんの独自見解が少ないなあ。百閒先生ご自身の著作からの引用や、夏目漱石、芥川龍之介やその他のひとの著作からの引用が多い。引用じゃなくても百閒先生の文章で読んだことがあるおなじ内容をそのまんま平山さんの文章で云い直されているところがけっこうある。「ずっとそばにいた方ならではの見解が入った百閒先生のエピソード」を期待していたのだけれどもあんまりそういうのは無さそうな、まあ真面目に最後まで目を通してからしか断定は出来ませんが雰囲気的に…。

いろんな文章を引いて内田百閒の幼いころから大人・作家になって以降の詳細年譜が文章で綴ってある評伝、ってところか。百閒先生にハマった国文学科の真面目な学生がおんなじようなことしたくなりそうだなあ、とも思う。

カバー裏表紙カバーを外した表紙