2015/09/26

豚を盗む 【再読】

豚を盗む
豚を盗む
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光文社 (2013-01-11)
売り上げランキング: 33,089
kindle版
■佐藤正午
読む順番を間違えてしまった。
単行本刊行順でいうと2001年1月『ありのすさび』→2001年12月『象を洗う』→2005年2月『豚を盗む』。
まあでも「あとがき」によれば例によって執筆期間は1986年から2004年にわたっているのでそんなに気にしなくていいかなあ。
本書にはエッセイのほかに2つの短篇小説が収録されているが、あまり小説は読む気がしないので飛ばした。

目次。
転居
Ⅰ小説のヒント
スカボローフェア/スカボローフェア2/十年後のスパゲティ/十三年前の冬/リンゴのおいしい食べ方/バナナのおいしい食べ方/カトラリー
十七歳(小説)「
Ⅱつまらないものですが。
ファーストキス/少数派/ほんとの話/ジーパン/サイン/苦手/人嫌い/合鍵/小銭/わからない/自慢話/文章の巧拙
叔父さんの恋(小説)
Ⅲ豚を盗む
浴衣と爆竹の長崎/お国自慢/王様の生活/食生活の内訳/草枕椀/仕事用の椅子/毎日が同じ朝に/ラッキー・カラー/憧れのトランシーバー/植物の「気」/台所のシェリー酒/きのう憶えた言葉/言い違え/ペイパー・ドライバー/シートベルト/わが師の恩――マスダ先生/親不孝/飴と薬/時のかたち/雨を待つ日々/エアロスミス効果/長く不利な戦い/約束/二十年目
あとがき/文庫版あとがき/著作リスト/初出一覧

謙遜で書いてるのに「そのまんま受け取る」読者が多いエピソードとか、知らない言葉のこととか(このかたは本当に辞書をよく引かれる、その姿勢は学びたいものだ)。食生活は想像以上にひどかった。
なお、「飴と薬」では何冊かの書評がなされているのだが、このひと本を紹介するの、うまいなあ~。思わず読みたくなる、そういう書き方がすんごく上手。紹介されているのは以下の作品。
・丸谷才一編『現代の世界文学 イギリス短篇24』
・宮本陽吉編『現代の世界文学 アメリカ短篇24』
・野村胡堂『銭形平次捕物控』
・中野章子『彷徨と回帰』
・関川夏央『本よみの虫干し』
・盛田隆二『湾岸ラプソディ』
・川上蘭『ブローティガンと彼女の黒いマフラー』
・大島真寿美『宙の家』
・野中柊『アンダーソン家のヨメ』
・新井千裕『忘れ蝶のメモリー』
・谷村志穂『なんて遠い海』
・名香智子『桃色浪漫』
以上は書籍、以下は映画。
・「見知らぬ乗客」/「スウィート・ヒアアフター」/「トゥルー・ロマンス」/「きのうの夜は……」

未読作品ばかりなどころか、他作品を読んだことがある作家は大島真寿美くらいで、まあそれは紹介文を読んでみれば恋愛小説が多く、恋愛小説は守備範囲外だからということなのだろう。ためしにkindleで探してみるとその作品がズバリ電子化されているものもあり、気が向いたら読んでみたいと思う。