2015/07/30

新解さんの謎 【久しぶりの再読】

新解さんの謎 (文春文庫)
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文藝春秋 (2012-09-20)
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kindle版
■赤瀬川原平
本書の単行本は1996年7月文藝春秋より刊行されている。
わたしの初読みはこの単行本版である。当時はまだ単行本はめったに買わない文庫派だったのだけれど、赤瀬川原平マイブームだったこともあり、珍しい本を買うことが好きであり、自分がふだん使いしている辞書が『新明解国語辞典(第3版)』で辞書を使うことが好きだったので購入した。
いまは手元に無いので、電子書籍で買い直し、久しぶりに読み直した。

いま読んでもやっぱりすごく面白かった。新明解国語辞典ってイイナア。
記憶になかったのだが、本書は新解さんのことだけで1冊になっているわけではなく、後半「紙がみの消息」は紙や筆記具に関するエッセイである。

新解さんの面白さは説明と、具体的な使用例の文章の選び方にある。引用元は本書には書いていないんだけど、辞書そのものにも書いていなかったように思うが、『日本国語大辞典』とかだと書いてあった気がする。
だからはっきりは言えないんだけどどうも漱石っぽいのが多いような気がする。こりゃ漱石じゃないのかなあというのが何回かあった。

kindleには辞書が搭載されているので、新解さんの説明と比較しながら読むという遊び方も出来たのが良かったな。

「新解さんの謎」が元にしているのは初版第1刷、第2版第2刷、第3版第46刷、第4版第5刷、第22刷とのことである。
いま調べたらもう第7版(2011年)が出てるんですねえ!

新明解国語辞典 第七版
新明解国語辞典 第七版
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三省堂 (2011-12-01)
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ちなみに本書で赤瀬川さんに新解さんの面白さを伝えた編集者SM嬢(SMというのは本名のイニシャル)は現在の作家・夏石鈴子なのだが、後に彼女自身が新解さんの本を出したのがこちら↓。
わたしは日記によれば2003年12月29日にこれを読んだらしい。当時の日記から引く。
【読んだものは角川文庫から出ていた夏石鈴子『新解さんの読み方』からそぞろに。これ、赤瀬川原平『新解さんの謎』の担当編集者による姉妹本といいますか。単行本のときは鈴木マキコさん(赤瀬川著書でお馴染みのSM嬢)のお名前だったのが、改名なさったということだ。ふーん。ちなみに私が普段愛用しているのが新解さんの第三版で、これは中学のときに買ったものなのだが、この時点でかなり個性的な辞書である。『謎』『読み方』に出てくる例が第三版から同じということも少なくない。まあ、理想を言えば第四も第五も手元にあるべきなんでしょーが~。普段の生活には「三」で充分だし愛着もあるし……。それにしても、おもしろい良い辞書です。】

新解さんの読み方 (角川文庫)
夏石 鈴子
角川書店
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