2015/07/23

刑事ぶたぶた

刑事ぶたぶた
刑事ぶたぶた
posted with amazlet at 15.07.23
文蔵Books (2013-10-25)
売り上げランキング: 25,805
kindle版
■矢崎在美
ぶたぶたシリーズ第3弾(1以降は順番に読まなくても大丈夫そうなので2を飛ばした)。
何故ならミステリ好きだからである。刑事モノといわれたら興味がわくからである。
今回はなんと長篇。
刑事というと小説の世界では1課のひとが主役であることが多いが、今回の話は刑事3課。主に窃盗を扱う課である。主人公は新米刑事の立川。彼が今回の語り手でもある。
メインの事件は赤ちゃん誘拐事件。病院からかと思ったら、被害者の自宅からほんのちょっとのあいだにさらわれてしまったという。
もうひとつは事件とは違うけど、小学生の桃子の両親(特に母親)との問題。
他に章ごとに別の事件も出てきて、銀行強盗、宝石店の窃盗事件、スーパーの商品の針混入事件など。
章が進んでいくと赤ちゃん誘拐事件の裏にある背景や、桃子の嘘のほんとうの理由などがだんだんわかってくる。

ぶたぶたさんは文句なしに(外見は)可愛らしいし、それが今回はラジコンカーに乗ったり、ゴールデンレトリバーに乗って町を歩いたりする。想像するだに微笑みを誘われるはずなのだが、性同一性障害のことや、多忙な両親に放任主義で育てられる子どものこと、不倫している女・不倫された女の話などが出てきてなかなかそういうのほほんとした気持ちだけでは読んでいられない。タイトルやぬいぐるみが活躍する話ということで誤解してしまいそうになるけど、実はけっこう真面目で重たいテーマを扱う作家さんなんだなあ。まあ、ぶたぶたさんが間に入ることによってかなり和むように書かれているんだけど。

今回の話でぶたぶたさんには奥さんとまだ幼い娘さんが2人いることが明かされたがえーと、お子さんはどっち似なんでしょうね?

刑事ぶたぶた (徳間文庫)
矢崎 存美
徳間書店 (2012-11-02)
売り上げランキング: 50,052