2015/07/19

左京区七夕通東入ル

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小学館 (2013-02-22)
売り上げランキング: 19,755
kindle版
■瀧羽麻子
amazonのオススメに上がってきて、タイトルで京都の話というのはわかって、センスが良いなあと思った。著者についてググってみたら1981年芦屋生まれの京都大学経済学部卒業ということでお勉強が出来るお嬢様。デビューは携帯メール小説大賞、っていうのがギャップだなあ。

大学生が主人公の純愛小説だというので気軽に読んでみた。「お勉強が出来る」優等生っぽさがまったく無い内容でびっくりした。偏見だったんだなあ。
うーん、これは純愛? っていうかのほほん学生生活? でもあんまり学内描写無いんだよね…。
京都で学生生活を過ごした方には懐かしい感じがするかも。
とにかくめちゃくちゃ健全で今時少女漫画でもキスくらいするのにこの話の主人公と恋愛対象の男子学生のそういうシーンはほぼ無い、っていうかこれはえーと付き合ってるのかなあ、仲の良い友達となにが違うのかなあ、彼氏の感情がどこにあるかわかりにくいし。
途中まではそんな感じだったんだけど終盤は「あ、ちゃんと男の子も意識してるんだな」と明確にわかる言動をしてくれてほっとした。

もう就職先も決まっている大学4回生の花が主人公。京都大学とは書いていないけど文中の描写で自転車でたどる通学路とか百万遍とかモロ舞台はそこ。文学部はイケてるけど理系はダサいということになっているらしい。で、いままでは文学部のイケてる友人とかとつるんでいて、女子率が圧倒的に低い大学だから適度にちやほやされて夜ダンスに行ったりするような学生生活を送っていた花が数学部の「たっくん」と出会い、恋に落ちる。だが「たっくん」はいままで花が接してきた友人とは全然タイプも思考回路も違って一番大事なのは数学というような変わり者で…。

恋愛どうこうはよくわからなかったけど、理系好きなので、数学科やその他理系男子学生の描写にワクテカしながら読んだ。数学者の藤原正彦先生のエッセイにあったことそのまんななようなキャラクターなので面白かった。
最後の方、ふたりで初詣に行ったところのシーンが良かったなあ。