2015/05/21

三国志 07 赤壁の巻

kindle版
■吉川英治
ようやく玄徳と孔明が会話を交わした。
玄徳は孔明とひとつ車に乗り、新野の城内へ帰る途中も、親しげに語り合っていた。
 このとき孔明は二十七歳、劉備玄徳は四十七であった。
 新野に帰ってからも、ふたりは寝るにも、室を共にし、食事をするにも、卓をべつにしたことがない。】とある。
一緒にご飯食べるまではわかったけど同じ部屋で27歳と47歳の男が一緒に寝るの…? それってうーんと、どこまで深読みしたらいいのかなあ。昔の武士みたく菊花の契り的なのもあったのかなあとか考えちゃったりなんかして。
当然、昔からの義弟である関羽、張飛は面白くないよね。

そんななかでまた玄徳は責められて負けて逃げていくし…ほんとこのひと単身で逃げて後で「妻子も置いてきてしまった」パターンが多いな。そしてはぐれた糜夫人はお荷物になるのを嫌って自ら井戸に飛び込んじゃう
しかし孔明がいたから最悪の負け戦まではいかずにすんだということだが…。

でもそういう「蜜月」も長くなくて、曹操が呉(孫権)に対して「服従か、戦争か」を迫ってきたのを【呉を説いて、呉を曹操に当らせんため】孔明は単身、呉に入る。
呉では孫権の話になるのかと思いきや、ほぼ後半ずっとその家来の周瑜と孔明の狐と狸の騙し合い&周瑜を中心とした呉と曹操の騙し合い、である。孔明があんまりにも凄すぎるから玄徳の元に無事返すと脅威になると周瑜は怖れたんだね。孔明も表向きは呉を助けに来ているけどお腹の中は結局は玄徳のために動いているわけで。

『三国志』というと兵法とか騙し合い作戦の応酬みたいなイメージが未読のときからあったけど、この07赤壁の巻からようやくそういう話になった。つまり、諸葛亮孔明が出てきてから。それまでは正直少年漫画のバトルだった。

この巻の最後で孔明は呉からサヨナラする。さあ、玄徳との蜜月がまた始まるのかな!?