2015/05/19

三国志 06 孔明の巻

kindle版
■吉川英治
「孔明の巻」だからようやく諸葛亮孔明が出てくるもんだと思ったが、読んでも読んでも出てこない。
曹操大活躍。曹操は人格的に登場時から粗暴で非道で如何なものかと思っていたが、なかなかどうして、魅力ある面も出来てきたようではある(地があれだし、まだまだ地雷がありそうで怖いけど)。それになにしろ、強い。
それにひきかえ劉備玄徳は……「三国志」を読んだことが無くとも劉備玄徳と諸葛亮孔明の名前は知っていたのに、玄徳ってこんなに負け戦ばっかりだったの?そんで逃げてばっかりだったの?って感じ。ぜんぜん知らなかった。
もう一方の孔明は全然出てこないし…。
「三国志の主人公って曹操じゃないの?」って感じ。

そして06も終盤になってようやく孔明の名前が出てきた。徐庶という人物の口から玄徳に「いい人材がいるですよ」という風に紹介されるのである。で、そこからしばらく「諸葛氏一家」で孔明の一族の話からはじまりその生い立ちみたいなのの紹介の章になる。

で、それが終わってようやく孔明と会うのかと思いきや、訪ねて行っても留守、他の人を孔明と間違って挨拶をする、なんてのが何回も繰り返される。うわあ、「三国志」でこんなに焦らされるとは思わなかったよ! まあでも写真とか人相書きがある時代じゃなし、こんなものかな。でも、呼び出さずに訪ねて行く礼を持ちたいというのはなかなか好感。しかし、手紙で「いついつ訪ねるから家にいてね」くらい書けばいいのにな~それは駄目なのかな~。手紙を書くんだけどそういう日程調整的なことは書かずに志だけ書くんだよね。まあ、そこが常人とは違うところなんだろうけど。

で、この巻の最後のほうでようやく在宅中の孔明を訪ねることが出来たんだけど、ここへきてまたも焦らしが! なんと孔明昼寝してるし! 玄徳気をつかって起こさないで待ってるし! うわあ~。

最後の最後でやっと、やっとの御対面。ああ疲れた。で、イマイチ乗り気じゃない孔明を玄徳が口説き始めたところで06孔明の巻、完。続きは07へ。どこが「孔明の巻」なんじゃ~い!

っていうか諸葛亮孔明って「三国志」全体で見てもこんなに後半から出てくるキャラ(キャラって云うな)だったんだー。でも一、二を争う有名人気ぶりだよね。この時点でまだ27歳とかそのへんだっていうのもスゴイ。若いね!
さてさて、ここからどんな活躍がはじまるのか! 期待高まるぜ! ハードル上がってるぜ!