2015/05/16

三国志 04 草莽の巻

kindle版
■吉川英治
先日の日記では04の途中までだったがとりあえず04最後まで読んだ。
この巻はウィキペディアで先にネタバレを知ってしまっていた劉安の驚愕のもてなしのエピソードが出てきた。これ、事前に知ってしまっていたので「ああこれがそうか…」とわりに冷静に読んだが未知でいきなり読んだらどうだったかなあ、なんせ小説なのに作者ご本人が「読者へ」とことわりがきを入れてフォローするくらいなのだ。リアルに想像できないというかしたくないね。価値観の違いって難しい。これが美談なんだからなー。まあ日本にも『カチカチ山』とかあるけど…。

そしてもうひとつ、夏侯惇の「自分の眼球を食べちゃう」(いちおう白文字にしておく)くだりが出てきた。これは事前に知らなかったので読みながら「ぎゃー」と思った。気持ち悪いよう~。

まあそんなこと言ってたら三国志なんてしょっちゅう人の首がぶっ飛んでる話だから読めないんだが! HAHAHA!(なぜか笑っておく)

っていうかネタバレはやっぱりしないほうがいいのかな? これだけ有名な話だからいいのかな?
でも気になるので前回書いた感想でそのまま書いちゃってるところ白文字に変えておこう……もう読んじゃって「ネタバレすなー!」ってご不快に思われた方いらしたら申し訳ございませんでした。

この小説には見たこともない熟語がたくさん出てきて「ほえ~こんな言葉があったんだなあ」って1ページごとに感心してるような感じなんだけど、たとえばこの04のタイトル「草莽」とかね。
ウィキペディアによれば(そうもう)とは、本来は民間にあって地位を求めず、国家的危機の際に国家への忠誠心に基づく行動に出る人(「草莽之臣」)を指すが、幕末期の日本においては特殊な意味を有した。】。
特殊な意味って? というのはその下に書いてあるのでリンクしときます・詳しくはこちらをご参照ください
まあ、スローガン的にキャッチ―な言葉を掲げて利用したって感じかな~。

スローガンといえば三国志ではよく「」をしたためて各所にそれを知らせ(=檄を飛ばして)、兵を募るという展開が出てくるんだけど(04には無くて、02とかによく出てきた)この「檄」というのは辞書によると
1 古代中国で、召集または説諭の文書。木札を用いたという。めしぶみ。さとしぶみ。
 2 自分の考えや主張を述べて大衆に行動を促す文書。檄文。ふれぶみ。
という意味で、いまでいうとマニフェストみたいな感じ?
そして辞書には続けて、
[補説]誤用が定着して「がんばれと励ます」「激励する文書を送る」という意味でも用いられる。文化庁が発表した平成19年度「国語に関する世論調査」では、「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」で使う人が19.3パーセント、「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」で使う人が72.9パーセントという結果が出ている。】とある。

ぐわーん!
「檄を飛ばす」って「叱咤激励して励ます感じ?」って思ってたよ、それって誤用だったんだ!
イヤ、三国志で「檄を飛ばす」ときって全然励ますとかそういうシチュエーションじゃなかったから辞書で調べたらこう書いてあったんだよね。
「檄を飛ばす」で検索すると一番最初に文化庁の記事が上がっていて、なかなか面白かった。誤用でつかってるひとのほうが7割以上かあ。じゃあ下手に正しい意味で使っても「?」って思われちゃうかもしれないよね、そういう言葉ってほかにも結構あるみたいで難しいトコロですな…。