2015/04/25

ごちそう探検隊

ごちそう探検隊 (ちくま文庫)
筑摩書房 (2013-08-02)
売り上げランキング: 36,678
kindle版
■赤瀬川原平
この作品は1989年2月新潮社より『グルメに飽きたら読む本』として刊行され、1994年2月ちくま文庫に収録されたものの電子書籍版で、解説は割愛されている。
1989年ていうといつだっけ? 西暦だといまいちピンとこないんだよね、ええと、おお、平成元年!
いまから27年前に出た本ということになる。
ウィキペディアで見ると、バブル最後の年、うーん内容的にも「バブルっぽいな~」って思ってたのでやっぱりそうか。いや、オックスフォード近代美術館でのシンポジウムに招かれて…というのが「北極回りの機内食」という回に出てくるんだけどその飛行機の内容がファースト・クラスだったりして、凄いなーと思ったりしていたので。他にも蟹と河豚をいっぺんに食べたりだとかね。まあ赤瀬川さんクラスになると世の中の景気とは無関係にいつだってそうなのかもしれないんだけど。社員食堂の回とかもまさかこの会社はいまもこんなのやってないと思うんだよね。

最初の「グルメの丸ぼし」が思いっきり変化球だったので「なにか美味しいものを食べてそのエッセイというわけじゃないのかなあ?」と思ったら次からはわりと普通だった。たまに変化球が少しだけ混ざるけど。

目次を写す。
・グルメの丸ぼし ・築地市場の路上ラーメン ・丸の内のエンタープライズ ・幻の納豆ご飯 ・ベンチに控える漬物 ・ビフテキ委員会 ・たまにはフランス懐石 ・ジャイアンツVS.シュウマイ ・ガムをくれる料理店 ・肌をさすグルメ ・ヤクザあっての牡蠣鍋 ・金沢ご馳走共和国 ・ふぐ食わば蟹まで ・北極回りの機内食 ・浅草に匂ふ櫻肉かな ・回転寿司の元禄宇宙 ・山菜人類学 ・タコ焼きの化学 ・敬虔なる盛りそば ・クサヤ菌の奇蹟 ・遠くを見るお茶 

「肌をさすグルメ」ってなんのことかと思ったらなんと点滴のことだった。病気で食べられないときに栄養を直接接種するあれを「ダイレクトグルメ」と云っちゃうところが赤瀬川原平らしいなあ~とびっくり。

築地って引越したかするか、なんでしょ? 関西なので疎いんだけど。そのラーメンの話は美味しそうだった。「ガムをくれる料理店」は当時の焼肉屋の話で、この回に出てくる朝鮮料理の生牡蠣のキムチがすんごく美味しそう~確かに生牡蠣は一般流通日本では難しそうだけど、「こんなうまいもの、本当にはじめて食べた」とか書いてあると思わずごっくん、って感じ。
で、いちおう検索してみたらクックパッドで作り方載せてるひとがいらした。通販で扱っているお店もあるみたい。いまはシーズンオフだろうけど…。
金沢ご馳走共和国のカブラズシというのもなんだか珍味で美味しそう。これも「カブラズシ」では出てこないけど「蕪鮨」でググると通販あるみたい。いまはなんでもお取り寄せできる時代なんだなあ。

あと「敬虔なる盛り蕎麦」で神田の蕎麦屋を3軒もハシゴする話も面白かった。よく食べられるなあ、3軒ともけっこうしっかり何品も召し上がっている。いくら酒の肴とお蕎麦でもお腹によく入ったもんだなあ。
この本を読んでいるとお腹が空きますな。