2015/04/11

アンデル 2015年2月号

アンデル 2015年2月号
中央公論新社 (2015-02-06)
売り上げランキング: 11,376
kindle版
■中央公論新社
気に入ったのだけ書籍で読んだらいいかなと迷ったんだけどそれってまだ当分先の話だしなんだか気になるのでとりあえず第2号も買ってみた。ちなみに先日第4号が発売になっている。

第2号を読んで感じたこと第1位!
小説をちまちま数ページずつ1カ月も空けて(実際は今回2週間しか空いていない)読むのはそれで前回の内容がうろ覚えになってしまうようなわたしのような人間には向いていない!

以下、内容に触れながらの感想になるのでご了承ください。

――まあ薄々そうなるかなとは思ってたけどだいたいは覚えているので大丈夫かなと思ったんスよ、そしたら第2回にして第1回と主人公というか主観が変わっているのが長篇連載小説のうち2つもあった。
残りの1つはもともと誰が主人公とかが無い、次々にアパートの住人が描かれる形式の長嶋さんの作品だからこれは連載で読んでもまあ問題なし。
もうひとつは1作目から主人公は同じだけどそのひと自体がちょっとよくわからない変わった精神の持ち主の山下澄人の作品だから今回もよくわからん。
松田青子のは連作短編小説だから主人公が変わっても別にびっくりしなかったがそれにしてもなんだか冒頭から雰囲気が生々しいぬめっ、とした印象でまともに読むことが出来なかった。途中で「骸骨」だと判明してなんじゃこりゃーと思った。

前回一番面白いと思った木村紅美「まっぷたつの先生」が今回掲載順位が一番にきていたので「お?」と思ったけど調べてみたら(サンプルダウンロードで目次は確認出来る)第3、第4と順番に掲載順位が回っていく形式なんだね。一瞬ジャンプみたいに人気順になってるのかと誤解しかけた。
で、前回この話の視点は建築士の女性だったんだけど、第2回はそこで働き始めた派遣社員の主観になっていて、まあそれはそれでいいんだけど、彼女があまりにもネガティブ思考で「お金はないし~わたしは責任ある仕事出来ないし~無職になった彼氏が転がり込んできたけど結婚も当面なさそうだし~郷里の母親が干渉してくるのが重たいし~強要されて帰ってみれば小学校時代のいじめっ子男子(結婚して幸せそう)に遭遇してしまうし~社員さんの女性に夕飯誘われたけど高そうな店だから無理だし~」みたいな話でちょっとしんどくなってしまった。っていうかヒトの着ているものの値段とかブランドとかそういうのばっかり気にしてたら疲れない?って思っちゃったけど第1話を読み直してみたら建築士の女性のほうも派遣のひとの服装を「どれも安物らしい」と値踏みしてたりして、うんざり。
でもなんのかんので働く女性の話だし、いろいろ気になるのでこの話は本になったらチェックしよう。

長嶋さんはさすがの安定感。今度は水道の蛇口の話、これだけで面白く読ませるものを書くってやっぱタダモノじゃないよね。もちろん、本になったら購入予定。

それにしても昔はこの種のミニ冊子はちょっと大きめの本屋に行けばレジの横に「ご自由にお取りください」って積んであったものなのに、最近はほんと見なくなったなあ。「アンデル」も全国数カ所の取り扱い書店に行けば置いてあるみたいなんだけどねー。普段行く店には無いんだよねー。