2015/03/07

こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙

こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙 (実業之日本社文庫)
実業之日本社 (2015-01-23)
売り上げランキング: 4,173
kindle版
■田中啓文
こなもん屋うま子シリーズ第2弾。大阪グルメ総選挙というタイトルだが大阪グルメの総選挙の話では無い。
大阪グルメというのはこの話のベースである「こなもん」のことで、総選挙というのは本書では大阪市長がほぼレギュラーで登場しており最終話が市長選絡みの話だからだろう。
2014年10月実業之日本社文庫刊の電子書籍版。
第1弾は単行本→文庫本の手順をたどっていたが本書はいきなり文庫になったようだ。
ホームページなどで各話のあらすじまで丁寧に書かれていて、ここまで書いてある例は珍しいのでびっくりした。

なお、第1弾でも明らかに実在の有名人をモデルにした人物が各話の話し手として登場したが(名前もなんとなく似せてあった)、第2弾のメイン・キャラである大阪市長・櫛田勝男というのは読んだら一発で誰がモデルかわかる。まあそこはお話なのでいろいろ変えてあるし、もちろんこれはフィクションなのでファンタジーというか、ドリームも入っているが国歌問題とかワッハ上方とかカジノ招致とか実際に大阪市であった問題をテーマにした話ばかりなので「作り物を愉しむ」感覚もあるけど「作者は現大阪市長にどういうスタンスなのかなー」とどうしても考えてしまうのだった。

前回は話ごとに違う職業(ふつうのサラリーマンはいなかったなあ)のひとが出てきたし、「こなもん」もバラエティに富んでいたけど第2弾はリアルな大阪市政の現実をどうしても引き合いに思い浮かべながら読まないわけにはいかないような話ばかりだったし、「こなもん」もちょっと偏ったメニューだったように思う。櫛田市長のキャラが押していて、馬子さんの強烈さがいまいち発揮されていなかった(というかすごく便利なアドバイスするキャラに甘んじていたような)。
まあこれはこれで面白かったけど、第3弾があるとしたら第1弾のパターンのほうでお願いしたいところだ。
そういえば第2弾はミステリー色は無かったような。第3話だけ主人公があの有名な彼で異色かと思いきや最後で…だし。

目次に出てくる「こなもん(?)」を書き添えて。

第一話「うま子とホルモン市長」・・・ホルモン焼きうどん
第二話「うま子とナポリタン先生」・・・昔の日本の喫茶店のスパゲティ
第三話「うま子と正義の味方」・・・ホットケーキ
第四話「うま子とタイムトラベラー」・・・チヂミ
第五話「うま子と串カツ市長」・・・昔ながらのパン

このシリーズを読んでいると「こなもん」が食べたくなる。第1弾を読んだ後はお好み焼きをもちろん豚玉で作ったし、第2弾を読んでいる最中のお昼にはチョココルネを買って食べた(我ながら影響受けすぎ)。

それにしてもチョココルネはどっちから食べる派が多いのかな~?
……と思ってググッてみたらNHKオンラインが「チョココルネたべるのどっちから?」っていうアンケート受付やってたよ~。タイムリー。
ちなみにこの小説の主人公は太いほうから食べていた。
わたしは最初太いほうから食べて途中で先っぽのほうも食べて最後に真ん中を食べました!