2015/03/27

アンデル 小さな文芸誌 2015年1月号(創刊号)

アンデル 2015年1月号
中央公論新社 (2015-01-23)
売り上げランキング: 36,970
kindle版
■中央公論新社
これは雑誌、だけど紙媒体は「書店での頒布は限りがあります」と書いてあって、電子書籍での購入をメインに考えられてるっぽい。
文芸雑誌はよっぽどじゃないと買わないんだけど、長嶋有が書いていたので「おっ」と思って創刊号だし¥200円と安かったので買ってみてぼちぼち読んでみた(いま3月号まで出てて、どうしようか検討中)。

コンテンツはこんな感じ。それと伊原美代子というひとが撮った「海女」の写真が数枚。
<連載長編小説>
朝比奈あすか「少女は花の肌をむく」★★★
木村紅美「まっぷたつの先生」★★★★★
長嶋有「三の隣は五号室」★★★★
山下澄人「壁抜けの谷」★★
<連作短編小説>
松田青子「おばちゃんたちのいるところ Where the Wild Ladies Are」
<4コママンガ>
斉藤弥世「左右石先生と書生」

現時点での自分の食いつきをで示してみた。
長嶋有はいつもの雰囲気かな、「今回はこういう実験をするのかー」って感じ。アパートの同じ部屋に入ったいろんなひとのことが間取りについてどうこう、という視点でつないでいるのが面白い、どう展開するんだろう。最初違う部屋のことを書いていくのかなと思ったら今回は5号室中心だった。

木村紅美(初めての作家さんだ)はタイトルを見て「『まっぷたつの子爵』を吉野朔実が漫画にしていたなあ…」と何気なく読みはじめたらかなり良かったので3回読んでしまった。タイトルから非現実なファンタジーとか前衛的な話かと構えたら実際はごく普通の日常働く女性系の話だったのでなんでこういうタイトルなのかはおいおい判明するんだろう(あんまり楽しいことじゃなさそうだけどね)。正社員と派遣てこんな区別してる会社もあるんだねーウチは圧倒的に正社員が多くて派遣さん少ないからなあ。

長嶋さんのも3回読んだ。こういう、雑誌で少しずつ提示された場合は本になって読むのと違う感じの読書になるんだね。短いから気になる話は何回か読んじゃったりするんだね。まあ毎回そうとは限らないけど。

朝比奈あすかも初めての作家さん。少女ならではの人間関係がめんどくさそうだけど「嫌な世界だなあ」と思いつつも読んじゃうのはなんなんだろう、これがずっと続くのはしんどいけど。どう展開するのかな。

山下澄人は『ギッちょん』のひとだ。何故か巻末のプロフィールには挙げられてなかったので代表作じゃないってことなのだろうか。あいかわらず、よくわかんない世界観って感じだ。

松田青子も初めての作家さんで、amazonで『スタッキング可能』がオススメに上がってくるので気にはなっていた作家さん。でもこういう変な押し付けがましいひとが出てきて主人公がややこしい事態に巻き込まれる系の話は苦手なので、題材が合わないかも…連作短編ってことで、この気がおかしいっぽい女二人組が毎回出てくるの、かなーそれだと嫌だなー。でも「おばちゃん」って感じじゃないよね。

漫画についてはノーコメント。

表紙画はデュフォ恭子「a panda in red room」で、パソコンで見ると確かに赤い部屋なんだけど、Kindle Voyageはモノクロ表示しか出来ないからあんま意味ない。そういえば写真もモノクロで見てるけどほんとはカラーなのかなあ。