2015/02/22

杏のふむふむ

杏のふむふむ (ちくま文庫)

筑摩書房
売り上げランキング: 802
■杏
これは紙の本で買った。初めて入った複合施設の中の小さな書店で購入。
本書は2012年6月に筑摩書房から出た単行本に書き下ろしを加えてこの1月に文庫化したもの。
実は本書が出てすぐに某全国チェーン書店店頭で手に取ってはいるんである。なんせ、帯にでっかく「解説 村上春樹」って書いてあったもんで。
村上春樹の文庫本には解説が無くて、それは自著に解説を書いてもらうとしがらみで解説を書かなくちゃならなくなるからそれが嫌だっていうのも大きな理由のひとつらしくて、だから村上春樹の解説っていうのは結構レア、だと思うんだよね。
だから思わずその場で村上さんの解説だけざっと斜め読みしちゃったことをここに告白しておこう。「へええ、村上春樹と女優の杏さんて知り合いだったんだー」と思った(どういう機会で知り合ったのかなあ?)。

正直ドラマも映画も雑誌もほぼ観ない人間なので杏さんというひとについてはあんまり知らなくて、つい最近ネットで遊んでいて渡辺謙の娘さんだと知って驚いたくらいだ。

本書は杏さんが「それまでの人生を人との出会いをテーマに振り返って描いたエッセイ集」ということで、いろんな人との出会い・交流が書かれている。一般のひとも有名人も含めて。俳優さん、演出家さんが出てくるのはまあ意外ではないけど漫画家さんとか作家さんも出てきて、杏さんが読書家であることがよく伝わってきた。あとイマドキの「歴女」のはしりみたいなひとだったんだね。

職業は「女優さん」と思ってたけど本書を読むと「モデルさん」でもあるらしい。お兄さんも俳優さんなのかー。で、こないだご結婚されてたけど、そのへんのことは本書では全然出てこないっす。

本書に出てくる有名人は、黒柳徹子さん(この方とのエピソードは本当に素敵だった本書の中でもかなり好きな話)、堺雅人さん、大沢たかおさん(このかたは直接は出てこないけど)、亀梨和也さん・鈴木福くん(このおふたかたも「妖怪人間」がらみでちょっと触れられた程度)。

演出家のスズカツさんとのエピソードは杏さんの女優としての考え方とかがよくわかって、すごく面白かった。
飼い犬のハリーの話もしみじみと良かったなあ。柴犬のヤマトの話も可愛かったし。
お父様のエピソードはゴルフのくだりでちょっと出てくるくらい、だったかな。
「初めてのニューヨーク」でプラダの12センチのハイヒールを履いて歩くシーンが超カッコイイ! とシビれた。

本書には毎回すごくかわいいイラストが描かれているんだけど、これが杏さんご自身の作で、すっごい絵~上手い。ゆるふわ、って感じでじっと見つめてほっこりしちゃうとても良いイラスト。

いろんなジャンルにどんどん積極的に関わっていくその姿勢、元気な感じにきっと周りを明るく笑顔にさせる素敵なチャーミングなひとなんだろうな、って思った。
ちなみに寅年だそうだ。おおっオンナジ!(同い年ではナイのよん)