2014/12/23

クリスマス・プディングの冒険 【再々読】

クリスマス・プディングの冒険 (クリスティー文庫)
早川書房 (2012-08-01)
売り上げランキング: 1,074
kindle版
■アガサ・クリスティ 翻訳:橋本福夫・他
というわけでこちらも読むことに。前回読んだのは調べたら2005年1月1日だった。まあ、元日に読んだのね。日記には「アニメの1シーンだけ通りがかりにみて気になったので本棚から引っぱりだした。」と書いてあるんだけど、アニメってなんだろう……。土曜日だったみたいだけど。
短篇集

表題作「クリスマス・プディングの冒険」 翻訳:橋本福夫
まさにザ・英国の古き良きクリスマスの描写がてんこもりで満足。
ミステリーとしては小粒かなあ。
最初っから「この家」の指定がある理由がイマイチ飲み込めないんだけど……そこまで突き止めてあるならなんで自分らでどうにか出来んのかとか…あ、それが問題を大きくしたくない云々ってやつ?でもポアロさんが行ってる時点で犯人側にはバレバレだしねえ。
よくわかんないっす。
でもお話としてはクリスマスっぽくて、ほんわかしてて、良い。
クリスマス・プディングとプラム・プディングはおんなじ物のことなんだね(この話の中だけの話なのかなあ)。
実はこれの作り方を先月あたり検索してたんだけど(1ヶ月寝かせるものだというからクリスマスにベストに持ってくるには11月下旬に作らなくてはならないから)「マズイ」っていう意見が少なからずあって、材料とか見てると本格的に作るにはそこらのスーパーでは売ってなさそうなものもあって、その結果がマズイのは嫌だなあととりあえず見送った。でもこの話でポアロさんが美味しくいただいているので、美味しいのは美味しいのかな?それかイギリス人の口には合うけど…ってやつなのかな?

他の短篇はまだ読んでいないので読み終え次第書き込みを追記予定です。読み終えたので追記です。

まず本書には最初に「はじめに」というのがあって、クリスティのコメントがある。子ども時代のクリスマスの思い出などを絡めて書いてあり、とても楽し気な一文。

スペイン櫃の秘密 翻訳:福島正実
ミス・レモンが登場する。英国ドラマ版「ポワロの事件簿」ではミス・レモンはわりとレギュラー出演しているイメージだけど原作だとそんなに出てこない。ポアロさんは彼女の想像力のなさを嘆いているけど(ヘイスティングスが飛躍しすぎっていう見方もあるよね)。
クレイトン夫人みたいなひとって苦手だなあ、と読みながら思った。そしてこの犯人気持ち悪い思考するなあ。

負け犬 翻訳:小笠原豊樹
数年前にこういう言葉が日本でも流行したなあ。この話の「負け犬」はそういう意味じゃないけど。
誰が聞いても犯人はこのひとでしょう、という不利な条件を持った人物が逮捕されたんだけど、被害者の妻が真犯人は別の人間だと「直感によって」主張しているのでポアロのところへ依頼が来る。
催眠術がほんとうに出てきたのにはびっくりした!

二十四羽の黒つぐみ 翻訳:小尾芙佐
このお話は子ども時代に子ども用にまとめられた短篇集で読んだことがあって、そのときから非常に印象に残っていて、好きな話なのだった。何故かを考えるに、たぶん、日本とは違うレストランのメニューの言葉の響きに魅了され、わくわくしたからだと思う。また、「女性は違う物を食べるけれども、男性は同じものを食べる」という考え方を示されて「へえーそういうものなのかな?男と女で違うものなのかな?」と面白く感じたものだ。
調べてみたらこの本だった↓

アガサ=クリスティ 推理・探偵小説集〈1〉 (偕成社文庫)
アガサ クリスティ
偕成社
売り上げランキング: 846,261

 翻訳:小倉多加志
毎日ピストル自殺する夢を見ておかしくなりそうだという相談を富豪から受けて1週間後、実際にその人物が夢の通りの状況でピストル自殺した…。まあこれは、ポアロさんを巻き込んだ時点で負け確定だよね。

グリーンショウ氏の阿房宮 翻訳:宇野利泰
この話だけジェーン・マープルもの。
ストーリーやミステリがどうこうよりも家とか庭とか室内とかの全体的な描写が面白い。
ところでこの話の原題は"Greenshaw's Folly"なんだけど、Follyには「愚か」って意味だけじゃなく「金ばかりかかるばかげた事業[企て、建造物]」っていう意味もあるんだね。「阿房宮」というのは検索すると「秦の始皇帝が建てた大宮殿」と出てくる。これも同じ意味なのかなあ。