2014/12/16

半七捕物帳 49~50 【再読】

kindle版
■岡本綺堂
49 大阪屋花鳥 ★★★
最初に花鳥というトンデモない悪いのがいた、というところからはじまるからその後の話で結局はそれがどこかで絡んでくるんだろうなと考えつつ読んだけど騙されたほうはまさかと思うよねそりゃあねえ。
いやあえげつない女がいたもんだー。そしてまた男女のもつれかよーすごいバリエーションだなー。お金も絡んでるけどさー。
牢名主という制度はなんで禁止にならなかったんだろう。犯罪の親玉が牢屋で権力持つとか良いワケないのに。案の定、若い軽微な犯罪者が泣きを見ている。おかしいだろう!
『はいからさんが通る』に出てきた牢名主さんは可愛げがあったなあ…。

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50 正雪の絵馬 ★★★
正雪というのは由井正雪のことで、冒頭、半七老人が歴史小説の愛読者であることが判明する。そこから江戸時代の思い出話になっていく。
この小説で「マニア」なんて言葉に遭遇するとは予想していなかったなあ。江戸時代からマニア、蒐集狂はいたのだ。でも盗んだりするのはいくらなんでもイカンと思うしそういうのを自慢気に見せびらかすとか本人の倫理観ぶっ壊れてるのもあれだけど、見せられたほうも通報とかしないもんなのかねえ。
これにももちろん男女のもつれが絡んでくる。これは事実がそういうもん、ってことなの……かなあ。

なんかこの2つの話はちょっと他のより話の展開が複雑で長い気がするけど気のせいかと思って読後kindleの総ページ数を他と比べてみたら実際に長いのだった。
49話は(kindleの活字の大きさ・行間によって変わるであろう総ページ数は)627。
比較として、01話「お文の魂」が404。10話が434。20話は295(短っ)。30話は407。40話は380。
50話は608とこれも長め。一つ前の48話は408だ。
これ以降は長い話が続くのかなあ?
やはり長いだけ設定とか詳しくなるし、事件の展開もいきなり明治に飛んで解決篇とかならなくて最後までほぼ江戸のやりとりで解決するし、小説に奥行きが出るというか落ち着きがあるという印象。