2014/11/22

ひるめしのもんだい 【再読?】

ひるめしのもんだい 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ
クリーク・アンド・リバー社 (2014-03-28)
売り上げランキング: 823
kindle
■椎名誠
本書は初出「週刊文春」1990年1月4日号~12月13日号、1992年7月単行本の電子書籍版である。
新宿赤マントシリーズの第1弾を読みたいと思って検索したらこれがヒットした。
「椎名誠 旅する文学館」という著者のホームページがあるが、それと連動企画っていうやつなのかな?

例によって解説は省略されているが、「あとがき」「文庫版のためのあとがき」「対談 椎名誠×目黒考二(ホームページからの転載)」、「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」が付いている。
沢野さんの挿し絵もちゃんと載っている!(だから容量がけっこう大きいよというメッセージがダウンロード時にあったんだね)。

1990年ということで、時代が出ているかなあと思って読んでいったけれどもあんまりわからなかった。
第1回を読めばなんで「赤マント」なのか分かるかなと思って読んだけれども結局わからなかった(書いてなかったよね?)

もっと「初期!」の軽薄体、とか云われた文体なのかと思っていたけれど、書かれたのは1990年で、椎名さんのデビュー作「さらば国分寺書店のオババ」執筆が1977年だから、うーんなるほどなあ、このへんになるともう随分最近のと変わらないというか、まあ椎名節の必殺四字熟語重ね!みたいなのは散見されるけど46歳だもんね…(と、こういうのが「人生年表」ですぐにわかって非常に便利なのである)。

目次はアマゾンでも全部載っているからコピペはやめておこう。
「ひるめしのもんだい」というのは中の1篇からのタイトルで、要は、お昼時になるといつも「昼飯をどこ(の店)で食べようか」と迷ってしまう問題、なのだった。まあ「これが食べたい」と決まっているときなんかは良いけど、なにも食べたいのが浮かばないときとかはわたしもこんな感じになるかな…ふだんはお弁当(雑な作りデス)を作って持って行っているのだけど。椎名さんはお弁当方面も考えたみたいだけど室内で食べるのはどうも性に合わない、とかだったようだ。

それにしても本書を読んでいて気になったのは、飼い犬(けっこうデカい犬種)を散歩時にリードで繋いでいなかったり(自分の周辺から離れないから、と書いてあるけど犬が苦手な人間には怖いんだよー)、社会のルールを守ることに「うるせいうるせい」なんつってけっこう反抗してたりして、「それってどうなの?」と。まあ椎名さんの周辺は「ですよねー」としか言えないんだろうけどさ。1990年はまだしも、2014年には絶対に向かないよなあ。

あ、時代を反映したことあった。この頃はバブルで、ワンレングスが流行ったときなんだね、それで誰もかれもが長い髪をばっさーってやって、機内とかで枝毛切ってる、という描写が何カ所か出てくる。いまもロングヘアのひとはたくさんいるけど、電車とかで枝毛切ってるひとは見ないよね。マナーの向上、っていうかみんなヘアケアしてるから枝毛が減った、というのが大きいのかなー。

なお、本書は初読みと思っていたが自分のパソコン内を検索するとどうやらハルカ昔に既読、なのだそうだった。文春文庫版で。ふーん。