2014/11/20

タコの丸かじり

タコの丸かじり
タコの丸かじり
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文藝春秋 (2012-09-20)
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kindle版
■東海林さだお
本書は「丸かじり」シリーズの記念すべき第1弾で初出は昭和62(1987)年1月~9月「週刊朝日」の連載「あれも食いたい、これも食いたい」を書籍化したもの。
単行本も文庫も絶版。それがkindleを入手することで電子書籍として読むことが可能になった。電子版ということで文字だけかと思っていたら東海林さんの挿し絵?というかヒトコマ漫画というのか?もちゃんと載っているのが嬉しい。まあちょっと小さめだけど。
いまからざっと26,7年前ということで、時事風俗的な違いや東海林さんの言い回しが興味深かった。

コンビニのことを東海林さんが「コンビニエンスストア(以下長すぎるのでコンストと略す)」って書いてたり、回転寿司屋での作法(?)が解説してあったりするのは時代だなあ。
このときから既に「鯨」は遠くなりつつあったんだなとか、おにぎりの具にマヨネーズとかいろいろびっくりされたのがこのへんからなんだなとか、激辛ブームは昔からあったんだなあとか。
東海林さんって変なことにこだわるなあというのが丼というか器の重さで、これは近著でも何回か見かけたがなんと第1弾から出てきたのには驚いた。要は、外食のときとかに見かけで器の重さを無意識に想定して持ち上げるので、瀬戸物のようなプラスチック容器だと勢い余って持ち上げ過ぎてしまう、とかそういうことが書かれているわけなんだが、そうかなあ。別にそんなので困ったこと無いケドなあ。プラだと味気ないなとかそういうのは感じたことあるけど。
あと、「当人」と「体」を分けて別々の扱いにして書いているのが2カ所あった。これは世間的な流行りなのか東海林さんだけなのか不明。

目次。
ナイター・弁当・生ビール/激突!激辛三十倍カレー/究極のネコ缶を食べてみる/「おいしい」ってどんな味?/馬食い団、ひそかに浅草へ/とうもろこしは律儀である/ナゾの季節物、冷やし中華/スイカはガブリ食いに限る/どこへ行ったか「かき氷」/終戦当時の前科を告白する/殿がたはバイキングが苦手/ああ八丈島のタコ丸焼き/プラスチック丼世に氾濫す/本もののうな重に巡り合う/嘆かわしい新おにぎり事情/天下一品丸かじりのすすめ/秘伝「技あり」炒飯のコツ/焼き鳥の串の業績を讃える/うれし懐かし、鯨食べたい/回転寿司なんかこわくない/フライ物の正しい生きかた/もうくさくない「くさい飯」/「ピーナッツのナゾ」を追って/がんばれ、デパート大食堂/勇気をもって厚く切る塩鮭/いい気な「おせち」を叱る/牛丼屋のムードはなぜ暗い/やっぱり試食はむずかしい/にぎり寿司の賢い運営計画/台所の「捨てられない」面々/爽やかに散歩シーズン開幕/油揚げの処世術を見習おう/花見点描「花より段ボール」/伝統を誇る菓子パンを統括/立ち食いそばを「評論」する

解説は沢野(ひとし)さんだったようだけど、kindle版では省かれている。やっぱ解説は別料金が絡むからややこしいのかしらね。