2014/10/29

夜中にジャムを煮る 【再読】

夜中にジャムを煮る
夜中にジャムを煮る
posted with amazlet at 14.10.29
平松 洋子
新潮社
売り上げランキング: 543,643
■平松洋子
再読。
本書の初出は「考えるひと」で、うーんあの雑誌の雰囲気と合うなあ、とか考えつつ。
「夜中にジャムを煮る」を読んで「そういえば、なっきーが平松さんのこの本のことどっかで書いてらした!」と本棚から『不思議な羅針盤』を引っ張り出して、該当箇所を探して読んでみる。うーん、平松洋子の文章を読んでいる最中に梨木香歩の文章を読むとその雰囲気の違いに驚愕、くらくらするなあ(どっちも大好きよ)。
ちなみにあらためてググってみると、梨木さんは1959年生まれの鹿児島出身。同志社大卒業。私生活をほとんど作品に出されないが、どうやら息子さんがひとりおられるようだ。
平松さんは1958年生まれ、倉敷市出身。東京女子大学卒業。エッセイストなので、私生活がよく書かれる。娘さんがおひとりおられる。
あんまり年齢変わらないんだなあ。もしお二人が対談したらどんな感じになるのかしら、なんて妄想したり。

詳しい感想は前回初読み時に書いたが、今回読み直して「この本、塩作りレポートとか韓国旅日記とかも載ってて、盛りだくさんだなあ」と思った。単行本は2008年刊。このあたりは日韓関係がわりと良好だったんだよね…。
平松さん家は電子レンジを捨て、ご飯は炊飯ジャーではなく鍋で炊くというふうにシフトしていったらしいが、ウチは無いと困るなあ。たまに気分で鍋で炊くのは良いんだけど。

基本的に辛い物が苦手だしお酒も弱いので、平松さんの嗜好そのままを真似ることは出来ないのだけど、このかたのスタンスには憧れるというか、素敵だなと思うので、いろいろ学びたい。
毎日の食事をどうするかって要するに「楽さ」と「手間」と「(良い意味での)こだわり」のバランスをどうするかってことだと思う。
「ひとりで食べる、誰かと食べる」には深ーーーく感銘を受けた。ゴハンをどうしてるか、その状況をどう感じているかって、いろいろ現れてくるのかも。

目次。
I 台所でかんがえる
こんなものを食べてきた/漆と別れる、出合う/飲みたい気分/夜中にジャムを煮る
II 鍋のなかをのぞく
わたしのだし取り物語/ぴしり、塩かげん/おいしいごはんが炊きたい/手でつくる――韓国の味/手でつくる――うちの味/旅日記・韓国のごはん
III わたしの季節の味
お茶にしましょ/夏はやっぱりカレーです/麺をつるつるっ/蒸しもの名人になりたい/炭を熾す
IV いっしょでも、ひとりでも
今日は何も食べたくない/ひとりで食べる、誰かと食べる

巻末に料理の説明・レシピあり。
口絵に日置(武晴)さんの写真ページもある。

いまは文庫版が出ている。解説はくだんのなっきーのエッセイが転載されているらしい。松尾たいこの表紙が可愛いなあ…。

夜中にジャムを煮る (新潮文庫)
平松 洋子
新潮社 (2011-11-28)
売り上げランキング: 66,932