2014/08/04

その街の今は 【再々読】

その街の今は
その街の今は
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柴崎 友香
新潮社
売り上げランキング: 421,425

■柴崎友香
というわけで読み返してみたら、記憶にあったのよりも主人公の女の子(28歳)がダメというかダメ男好きな子で、「そらあかんわー」「やめときぃなー」とおばちゃん的ツッコミしながら読んだ。だって結婚したばっかなのに速攻出張にかこつけて結婚前に何度か遊んだ女のとこ遊びにくる男とかどんだけクズ……! それわかってるのに惹かれてる主人公もたいがい意味不明なんだけど……!
勤め先がつぶれて再就職先決まらなくてカフェでバイト中、彼氏が出来るような友達に終わりそうな……ってそういう不安定なことしてるから付け入れられるんだよ、さっさとバシッと就職決めてがっつり稼がな!

前に読んだときはどう思ったのかと思って自分の感想を読んでみたが、うーん、うまいこと誤魔化してるなあ。
初読みのとき(2006年)からは8年経っているので、というのもあるんだろうけど、「恋愛より古い街のことが書いてあるのを評価したい」というのは基本変わらない。
ちなみに大阪のミナミの地理とかがばんばん出てくるが、あまり出歩かない人間なのでぼんやりとしかわからない、織田作とかああいう世界かなあ~もうちょっと入り込んでも面白いんだろうけど通り過ぎる感じなんだよなあ。図書館とか通ったらいいと思うんだけど行かないんだよねこの主人公。

それにしても最新刊『春の庭』には恋愛が無くって、こういういまどきの若い女の子も出てこなくて、柴崎さんの新境地だったんじゃないか、とあらためて思った。これからこっち路線で行くのかなー。作家さんて編集さんに「恋愛ものプッシュ」されるんだそうで(長嶋(有)さんがどっかで書いてらした)、芥川賞取ったし、これからは好きなように書けるんじゃないか、ということで次作が楽しみであるなあ。

いまは文庫版が出ています↓
その街の今は (新潮文庫)
柴崎 友香
新潮社
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