2014/07/22

気になる部分 【再読】

気になる部分
気になる部分
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岸本 佐知子
白水社
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2000年9月に出た本で、初めて読んだのは2005年10月29日。岸本さんの翻訳する本は変わっているけれど、岸本さんご本人も変わってました、という第一エッセイ集。久しぶりに本棚から引っ張り出して読んだが印象的だったからよく覚えていた。

目次を写す。
Ⅰ考えてしまう 
色即是空/翻訳家には向かない趣味/夜枕合戦/私の健康法/ラプンツェル未遂事件/オオカミなんかこわくない/私の考え/シュワルツェネッガー問題/バグが出る/星に願いを/大相撲とわたし/その袋に福はあるのか/キテレツさん達/続・私の考え/都市の兵法(電車編)/ヨコスカさんのこと/「国際きのこ会館」の思ひ出/六年半/寅
Ⅱひとりあそび
じっけんアワー/さかさかみなり/気になる部分/枕の中の行軍/素敵な脳の音/マイナーな人々/児戯に等しい/透明人間と宣告されたら/カノッサの屈辱(A.D.1964-1966)/カノッサの屈辱(B面)/石のありか/夜の森の親切な小人/夜になると鶏は/猿の不安/トモダチ
Ⅲ軽い妄想壁
このあいだ、レストランで盗み聞きした会話/残業の夜/日記より/日記より・2
Ⅳ翻訳家の生活と意見
キノコの名前/いけない花/恋人よ、これが私の(一九九四年を振り返って)/『リーダーズ』のお叱り/愛用の辞書/〝ミシン目!たたえよその名を!"/わたしの荷凝尊/一九九六年のベスト3/ビザールな三冊(一九九七年のベスト3)/怖いものばかり読んでいた(一九九九年のベスト)/名作知らず/真のエバーグリーン
あとがき/初出一覧


・シュワルツェネッガー問題
「アタッシェケース」という表記が正しいのだとこのエッセイを読んで初めて知ったものである。発音されるときは〈アタッシュケース〉なのになんで?というエッセイ。
・バグが出る
「エレベーター」と「エスカレーター」の区別を「何の苦もなく区別できる」かどうか?というエッセイ。わたしもとっさにわからなくなったときに、「ドアが閉まり、動き出すエレベータ」という昔読んだ小説の一節を思い出して区別している。
・枕の中の行軍
このエッセイが以前読んだときも妙に好きだった。「枕の中に日本兵がいる」というこの発想の飛躍が面白い。テレビの効果音で雪を踏む音は実際小豆袋でやってるんだったような。
・恋人よ、これが私の
たしかに「一週間」の歌詞は子どもながら「変だなあ」と思った!

なお、前回読んだときに感想で自分のエバーグリーンを考えてみているのだが、10年近く経ったいま見直してみると既に「変わっちゃったなあ」というのがある。変わらないのもあり、それは本物かな。
現在は単行本では無いので、↓この新書サイズで。
単行本の装丁は伊勢功治、カバーイラストは土谷尚武

気になる部分 (白水uブックス)
岸本 佐知子
白水社
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