2014/04/29

いろんな気持ちが本当の気持ち 【再々読】

いろんな気持ちが本当の気持ち
長嶋 有
筑摩書房
売り上げランキング: 741,160

■長嶋有
三度目の通読。
あちこちの媒体に載せられたエッセイを集めて本にしたものなので、初出時の通しタイトルというものは無くて、「いろんな気持ちがほんとうの気持ち」というのは角田光代『みどりの月』の文庫解説そのひとつだけに付けられたタイトルである。
この本の装画は法貴信也というひとの絵が使われていて(装丁は名久井直子)、『安全な妄想』の中でこのひとの絵を買うエピソードが出てくる。

ふだん忘れているのだが、長嶋さんって北海道の室蘭市育ちなんだなあ。あと、小説にはよくお父様がモデルになったらしきひとが登場するのだがこのエッセイには珍しくお母様が登場する。パタリロを自分のために買って来たりして、センスの良い方だなあと思う。

この本にも、『安全な』にも、本の最後に補稿があって、面白い。
なお、わたしが持っているのは単行本なのだが最近これが文庫化して、文庫にしか載っていないエッセイが収録されているらしく、それを読む為だけに文庫も買うのか?とちょっと逡巡。



いろんな気持ちが本当の気持ち (ちくま文庫)
長嶋 有
筑摩書房
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