2014/04/25

ジュージュー

ジュージュー (文春文庫)
ジュージュー (文春文庫)
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よしもと ばなな
文藝春秋 (2014-01-04)
売り上げランキング: 15,430

■よしもとばなな
わたしが以前このひとの小説を読んだのはずーっと前で、『TUGUMI』は確かに読んだ覚えがあるし、『キッチン』も多分読んだんだと思うのだけれども、つぐみって云う奔放な変わった女の子が出てきたなあ、くらいしか思い出せない。とりあえず当時ベストセラーになっていて、なんだかガーリーな少女向けな感じだったからとりあえず読んで、そしてそれで終わった。そうだ当時はまだ「吉本ばなな」だった。

というわけは「よしもとばなな」を読んだのは初めてということでもあるな。
『ジュージュー』はちらりと中身を確かめると美味しいハンバーグを作るお店の話ということで、料理ネタはここ数年わたしのマイ・ブームとして注目しているから読んでみようと思ったのだった。

表紙には二つ結びの変わった目つきの女の子のマンガみたいなイラストが使われている。
本文を読んでいくと主人公とその母が朝倉世界一というひとの『地獄のサラミちゃん』という漫画を超愛読していて、そしてこの表紙を描いたひとがその朝倉世界一というひとなのだった。おー。

さらに、というか、この話の最初は「どうにかなる」という歌詞で始まっていて、それは町田康の作詞なのだった。へー。

本書には「あとがき」と「文庫版あとがき」が両方載っていて、特に「文庫版あとがき」が面白かった。たしかになあ、これほんと悲しい話だよなあ、ほのぼのハートフル風に仕上げてあるんだけどさ。

むかーしむかしに「吉本ばなな」の作品を読んで、なんていうか、おしゃれだし、面白いし、こういう自分の考えを持った女の子の生き方って素敵だなと思ったけど、自分とはなにかが決定的に違うというか、自分は決してこういうふうに考えたり行動したりは出来ないよな、というような違和感を持った、だから彼女の作品を追いかけて読んだりしなかったんだということを、『ジュージュー』を読みながらだんだん思い出していく気がした。

しかし読み終わって感想をかくために『キッチン』とか『哀しい予感』とかそういう、昔のベストセラーをちょっと調べていたらなんとも面白そうなので読みたくなってしまったので、もしかしたら近いうちに読んじゃうかもしれない。本屋さんでぱらぱら見てみて拒否反応起こらなければ。

『ジュージュー』は好きなひとには良い話なんだろうけど、なんかあちこち生理的に受け付けないというか気持ち悪い設定があって、例えば進一と主人公と夕子さんの関係とか、「無いわー」という感じで、だけどまあそんな本人たちがイイって言ってんだからそんな狭量なことではだめだ、と自分に言い聞かせるようにして読んだんだけど、でもまあ、好きか嫌いかっていうと、イヤだねこういうのは。理屈じゃなくてただもう苦手だー。