2014/02/09

0能者ミナト <7>

0能者ミナト(7) (メディアワークス文庫)
葉山透
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-01-25)
売り上げランキング: 1,389

■葉山透

注意 ( ̄∠  ̄ )ノ この感想は、本書を未読のかたはスルーしてください。
内容に触れています。ネタバレしても読めないわけじゃないけど楽しくないと思うので。



第一話『七』は七人ミサキの話。
七人ミサキも有名なお化けでなんか不思議だよね。ひとり取り殺したらひとり順番に成仏していくとか、怪異なのに論理的(?)なところとか。
まだミナトが大学生だった、ちょっとだけ昔の話。孝元さんとのお話。
被害者?の女性が極端すぎて、変だったなあ。
七人ミサキが四十九日の法則と関係があるとか、素数とのからみの解釈とか、面白かった。でも、怪異なんだから、律義に7日ごとにする意味とかあるのかなあ。なんでもいいから7人いっぺんにとか……怪異っぽくないか。被害者は誰でもいいわけではないそうだし。そういう意味では、生きてる人間のほうが通り魔とか、大量無差別殺人とか、怖いのかもしれないなあ。

第二話『化』は村の住人がいっせいに消失したという不思議な出だしで、つかみはガッチリ、という感じで読み進んでいって、いったいどんな恐ろしい怪異かと構えていたら……ま、まさかそういう話だったとは!たしかに目次のイラストに描いてあるわ(ネタバレじゃないの?)。一生懸命怖がらそうとしている狸っぽい怪異さん視点の描写とか、笑える。可愛い。そして、ストーリーはなんとも切ない、複雑な思いを抱かせる真相にたどりつくのだった。健気すぎる……。

第三話『占』はいつもの大人組3人による閑話。腕時計占いって昔流行ったなあ。昔流行ったと云えば『化』で「同情するなら○○をくれ」というギャグをミナトが飛ばしたら沙耶ちゃんとユウキくんには通じなかったというシーンがあったなあ。

第7巻には次巻につながるヒキみたいな描写はなかったけど、あとがきによれば8巻も出るらしい。
第7巻は、『七』がミナトらしいちょっと怖くてスリリングなもので死んでほしくないひとは死なない話、『化』はほのぼのしてやがてしんみりな話で、あまり極端な殺伐が無くて、よかった。