2014/01/27

サイバラの部屋

サイバラの部屋 (新潮文庫)
西原 理恵子
新潮社 (2013-12-24)
売り上げランキング: 918

■西原理恵子
文庫オリジナルの対談集。
13人のいろんなジャンルのひとと西原さんが対談したものを集めたもので(掲載誌とかバラバラ)、出所後の堀江(貴文)さんと話しているらしいのでそれを読みたくて、ほかもなんにんか気になるひとがいるし、気軽に楽しめるかなと先日購入したもの。

昨日、なにげなく夜にネットを見ていて無記名の変な毒素にやられて気分が悪くなってしまったのでこれを読んで気晴らしを試みた。見事に効いた。これぞ、毒をもって毒を制す!って感じだなあとしみじみ。でも本書が極端な意見で「きゃあああ」と思うような内容でもいっそ清々しいのは全部記名で、責任とポリシーもってそのひとが話しているからだよね。

対談記事の前に簡単なプロフィールも載せてくれてあって、親切。全員有名人なので、知らない人はいなかったけど。

肝心の堀江さんとの対談は、もっと獄中のこととか詳しいのかと思ったらテーマがダイエットとリバウンドとかで……あとは下ネタで。
いや、ダイエットに関心が無いとは言わないけど、こんな極端に太って極端に痩せて、みたいな特殊なひとのは参考になんないんだよー。めちゃくちゃな食生活してて、それをやめて運動もしたら痩せた、って当たり前すぎて。

いちばん面白かったのは、重松さんの回かな。

西原さんが偉いなと思うのは、相手によってきちんと礼儀を使い分け出来てて、クダけて良い相手にはどんどん飛ばして記事的に盛り上げるけど、そうじゃない相手にはちゃんと線引きをしているところ。それにしても、自分をさらけ出して血肉を削って稼いでるなあ、グラウンドが違いすぎるので遠くから眺めて口をあけてぽかーん、でも時々こっちの共感を呼ぶ鋭い真理もおっしゃるから読み飛ばせない。

対談相手リストと掲載誌・年月。
 養老孟司「日経ビジネスアソシエ」2005.10.18号
 よしもとばなな「婦人公論」2006.9.22号
 重松清「早稲田文学」2010年2月号
 姜尚中「女性自身」2010.7.10号
 柳美里「婦人公論」2010.9.22号
 ともさかりえ「マリ・クレール」2009年7月号
 深津絵里「MORE」2009年10月号
 荻原博子「女性自身」2011.3.8号
 堀江貴文「女性自身」2013.5.14/21号
 みうらじゅん「ユリイカ」2006年7月号
 リリー・フランキー「小説現代」2006年8月号
 伊藤理佐「CREA」2010年1月号
 やなせたかし「詩とファンタジー」2011年秋茜号

本書を読んで自分の人生の参考にする、というのもアリだろうけど、基本的には劇薬だと思うので取扱い注意かも。かなり極端な意見も出てくるので、拒否反応を起こしたら素直にスルーしよう。
西原さん並みに稼ぐことが出来て、腹くくって道化も出来て、度胸と実行力があるひとなんてそうそういないよね。
いろんな意味で、スゴいひとだわ。