2013/01/15

ジュゼベルの死 【再読】

ジェゼベルの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-2)
クリスチアナ・ブランド
早川書房
売り上げランキング: 210,619
■クリスチアナ・ブランド 翻訳;恩地三保子
ネタバレあり。
未読の方はこの感想を読まないでください。


北村(薫)さんは昔からブランドを絶賛しているのだが最近そういう内容のエッセイを読んだのでまたブランドを読みかえしたくなって読んだ。以前『招かれざる客たちのビュッフェ』を読んだときも同じことを思ったのだが、やはり、今回これをじっくり読んでの結論。わたしはクリスチアナ・ブランドはそんなに凄いと思えない。途中まではセンセーショナルな筋立てなので興味を惹かれて読むんだけど、肝心の解決部がどうもすっきりしない、わかりにくい。「kubi」のトリックの衝撃はまぁ認めるけど出し方もうちょっと工夫したらもっと良くなるんじゃないかなー。ごちゃごちゃしすぎな気がする。人間の嫌な面が書かれるんだけどそのへんの説得力も無いし……みんな自白しにきたその根拠も意味不明なんだけど、これはわたしの読解力が足りないせいなんだろうけど、うーん、やっぱ合わない。

昔の恋愛絡みが原因で自殺した青年、その復讐のために関わった男女が殺害予告を受け実際に殺されるというミステリー。でもパーペチュアまで狙われるのはお門違いでは、と違和感があったんだけど、そこはコックリル警部が理解してくれてあって、そこだけは納得できた。
この作品には「マザーディア―」と揶揄される少年が出てくるんだけど、このひともまともじゃないわねえ。リアリティも無いし。向こうの言葉でこういう言い方があるのかな。何故「マザコン」と訳さずそのままカタカナにしてあるんだろう?