2012/12/09

47都道府県 女ひとりで行ってみよう

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)
益田 ミリ
幻冬舎 (2011-04-12)
売り上げランキング: 107490

■益田ミリ
初・益田ミリ。
以前から、本屋さんに行くとこのひとの本がちらちら目に入ってくるので読んでみたいと思っていた。本職は漫画家さんだけど、エッセイも手がけられているようだ。
本書はエッセイのほう。
タイトルで、面白そうな企画だなと前から気になっていたので、気軽に読めそうかなと購入した。
内容は、タイトル通り、企画当時の年齢で32歳~37歳の著者が思いつくまま都道府県のどこかに1か月1ヶ所のペースで1人旅し、それをエッセイにしてある。
興味を引く、良い企画だ。
なのに、

ここまで面白くないというかヒドいとはどういうことなんだ

という感じである。以下は具体的に貶しますので、益田さんのファンの方はお読みにならないでください。

最初アトランダムに自分の興味がある場所から読んでみて肩すかしをくらい、「あれ?」と思いつつあちこち読み、最後「やっぱり買ったからには全部読もう」と通して最後まで頑張って読んだのだが読んでいるうちにだんだん腹が立ってきたくらいだ。
どうもこの益田ミリというひとは性格的に1人旅に向いていない、と思う。
「1人」であることをずっと気にしていて、「1人であること」をマイナスにしか解釈していなくて、周囲の目が気になって仕方なく、「あのひとは1人だからさびしそう」と思われるんじゃないかと極端に気にし続け、それをカムフラージュするために演技したりする。自分は東京には友達がたくさんいるんだと言い訳を繰り返す。
……20代の若い自立していない女の子ならまだしも、30も半ばを過ぎてアホか、としか思えない。
誰も(自分が意識している半分も)他人なんか気にしてないし、それに他人にどう思われようと自分がきちんとしてたら揺らぐことなんかないわけで。しかもそれが何回も出てくる。まあたまに気弱になるのはわからないでもないけど、しつこく同じこと何回悩む?
旅先でひとりだからわからないことに遭遇るすることもあるようだが、そのときも地元のひとに質問することが出来ない(変な自意識が邪魔をするらしい)。そういう性格なら事前に下調べしていけばいいんだけど、それさえしていれば簡単にわかることも何にも準備していない。
また、食べ物の偏食が多いのはまあそれは仕方ないとしても、嫌いなくせに「名産だから」と注文し、「やっぱり無理だった」と残す、というのが1回なら許すが何回も何回も、中盤になっても出てくるのだから意味がわからない。
名産品だからと頼むのはやめよう、と書いたあとにも同じ失敗を繰り返しているのだから悪いと思ってないんだろうな。
たとえば海鮮丼を頼んどいて残し、実は魚介類に苦手なものが多い、とか。
牛タンを頼んで残し、そもそも牛タンは好きではないのだ、とか。
なんなのこのひと。
キライなら、頼まなければ良いじゃない。百歩譲って、海鮮丼で例えば貝が苦手ならそれを注文時に「抜いてください」って頼めよ。そんなことも出来ない30代って、しかもこれだけ恥ずべきことをしていて文章に書いて公にしちゃってる精神が意味不明。
あと、開き直って、歴史とか地理知らないと何回も出てくるんだけどその程度にも程がある、というもので……。ちょっとびっくりしてしまう。
文庫あとがきでは42歳になっている著者だが、やっていることは相変わらず、のようだった。
食べ物をこういうふうに粗末にする人間って信用できないな。
いままで旅行記・ルポ・エッセイをいろいろ読んできたけど、これはレベル違いのダントツ最低だった。
旅先のことが伝わらず、旅している著者がちっとも楽しそうでなくダルそうだったりぐじぐじぐずぐずして言い訳ばっかりしている、仕事がきたから引き受けたんだろうけど、編集部も人選誤ったよなあ。どうも旅にかかった費用は自腹切ってたみたいだけど、それは大変だなって思うけど(でもある程度は経費で落ちるような気がするんだが)。
なんのために47都道府県に「仕事で」行ったの?
趣味で行ってるんじゃないでしょう。