2012/11/26

0能者ミナト <2>

0能者ミナト〈2〉 (メディアワークス文庫)
葉山 透
アスキーメディアワークス (2011-06-25)
売り上げランキング: 13817

■葉山透
2巻目は長篇。
江戸時代に村人すべてを殺戮したという怪異「鏖(みなごろし)」。それの封印が解けてしまって、総本山(このシリーズではこの表現でしか出てこなく、いったいどの宗派の総本山なのかとかの説明が一切無いんだけど、まあ、寺系のいちばんエライところ、って言いたいんだろうなあ)も、御蔭神道(こっちは具体的な架空固有名詞が付いてる)も、その精鋭とか手練れとかが犠牲になっているというおっそろしーい状態。
お手上げざんす、となって双方がそれぞれ別々にミナトに「なんとかしてくれ」と依頼してきたわけだが何故か彼は「興味が無い」とそれを放り投げていた……。

このシリーズはミステリーではないのだが、謎みたいなのがあって、それを解明して怪異を解決するのは主人公の湊、という構成になっているから、その「解明」に触れるとネタバレになってしまう。そこがわからないからこそ読んでいくんだし、最初っからわかってしまってはおじゃんである。

今回の「種明かし」はなんと○○だったんだけど、正直、ちょっと拍子抜けしてしまった。だって、あれだけ残虐な殺戮シーンこれでもかと続いて、その途中では「一番怖いのは人間だ」みたいな事実も判明して、で、正体があれか。いや、理屈は合ってるんだけど……でも、それじゃあ、この感情の持っていき場が無いじゃない! みたいな。まあ、面白かったけどね、途中でやめらんないからずーっと読んじゃった。不気味になる鈴のエピソードも怖かったし、いろいろミステリアスで、引っ張られるのだ。終盤のあのシーンは壮絶な美しさだったなあ。

このシリーズ、最後に必ず「閑」が付くのかな? 閑話休題、みたいなシーンなんだけど、この話の年長(といってもみんな30歳未満)3人組の喫茶店会談みたいな、腐れ縁の腐れシーンみたいな。高い車乗ってるんだなあ理彩子さん、お金持ちだなあー。

あとがきで、ファンレターで「0能力者」とか「零能力」とか間違われている例が多いと書いてあって、前回の感想をあわてて見直したらわたしも1ヶ所「0能力」と書いてしまっている場所があって、修正した(滝汗)。
いやー、だって中身読むと「法力も霊力もなんにも0」というのが強調されているもんだから、ついつい、間違っちゃうんだよなあ。失礼しますた。