2012/10/07

焼き餃子と名画座  わたしの東京 味歩き

焼き餃子と名画座: わたしの東京 味歩き (新潮文庫)
平松 洋子
新潮社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 9258

■平松洋子
東京の、いろんな町の「ヒラマツさんのいきつけ」の美味しいお店、その料理の品々をいつもの平松節で紹介してある。順番に読むのもよし、あちこち覗いて気になった場所から攻めるもよし。
あー、これは平松さんのミシュランだな、と読んでいて思った。
決して高級店では無い。老舗ばかりとかでもない。
昔からある、ほんとうに美味しいものを知っているお客が集まる場所。
東京にはお店がいっぱいあるなあ、としみじみ感じた。

ひとから「ここはオススメ」と教わって知るのもあるだろうけど、自分の勘でお店を探す。その中には「あら、間違えた」ということだってそりゃあ、ある。そのへんのことにも触れられていたのが、興味深かった。はずれがあるから、アタリを見つけたときのヨロコビがあるんだよね。

関西在住なので気軽に「じゃあ行ってみようか」とは出来ないけど、例えばとんかつの話を読んでいるその日のお昼は自分の知っている美味しいとんかつのお店に行ってしまったり、海南鶏飯の話を活字で味わううちに影響を受けて晩ごはんに鶏の炊き込みご飯を炊いてしまったり。

家庭の味も悪かないけど、やっぱ、プロの作った「美味しい」はいろいろ全然違う。まず素材の仕入れから違う。調理道具も設備も、そして作る人の腕も。
平松さん、これの京都・大阪版とか書いてくださらないかなあ。

平松さんの本にはお馴染みのカラー写真も。
今回は食べ物の写真じゃなくてお店の雰囲気がいきいきと伝わってくる写真。カメラマンは齋藤圭吾さん。
巻末には2回目の東海林さだおとの対談があって、楽しいぞ!