2012/08/05

いろんな気持ちが本当の気持ち 【再読】

いろんな気持ちが本当の気持ち
長嶋 有
筑摩書房
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■長嶋有
休日の家読書、ざぶとんを枕に寝転がって読むのに肩がこらない内容のをと思ってセレクト。
手持ちのは単行本だが、すでに文庫版も出ている。

長嶋さんというのは「妄想」が得意な方だなあとしみじみ思った。というかその内容が変わっているというかオタクっぽいというのか、なんというのか。たとえば「弟子」が欲しい、という妄想はまあわかるとしよう。でもその妄想上の弟子に既にポンポン痛い、じゃなかった、ポンポン板井という名前まで考えてあるというのはやっぱり純文学作家ゆえの特性??? ――イヤ違うな、やっぱ長嶋有だから、だろう。

自分は弟子がいたら楽しいかな?と一瞬考えてみて、どうやらそっちより自分が弟子になるシチュエーションのほうが気性に合っているように思えた。イヤ実際弟子になったらめっちゃ大変そうだからなりたいとは思わないけど。――っていうか、なんか長嶋さんのいう「弟子」って少年漫画の世界だよね?なんか妙に熱血というか美化された師弟の道、みたいな雰囲気があって全然「現実」っぽくない。要は自分が漫画の世界にひたってみたい、ってのがホントのところなのかなー。

長嶋さんは漫画好きで、本書でもいくつか具体的な作品について語っておられるが、今回読んでいて「パタリロ!」がちょっと読みたくなった。昔、アニメで見たけど。コミックも文庫で少し読んだけど。全貌はとてもじゃないけど……あれ全部で何巻あるんだろう?っていうかまだ連載続いていたような気が。

巻末に「自己鑑賞と補遺」があるのがこれまた長嶋有らしい。