2008/04/11

吉田絃二郎『小鳥の来る日』(新潮文庫)

'94年、新潮社が文庫復刊の配本を定期的に行う企画をしてくれたことがあって、これはそのとき買った本の1冊。第4回の配本。著者名の部分が紅のと藍のと2パターンあって、カバーの透いた紙質が渋くて、とても落ち着いたたたずまいの文庫たちだ。
特に著者に思い入れがあったというわけでなく、普通にタイトルと裏のあらすじとぱらぱら見てみた感じで「面白そうだな」と選んだのだが、ある日井伏鱒二の短編を読んでいたらこのひとが教師として登場し、この作品集のタイトルが出てきたのでびっくりした。おお、そうであったか。
明治19年佐賀生まれ。作家でもあったが、早稲田大学で18年間教鞭をとっておられた。『小鳥の来る日』は36歳のとき上梓され、当時200版を越えるベストセラーとなったとのことだ(参考リンク;「早稲田と文学」)。
復刻版の装丁は新潮社装幀室。