2008/03/21

黒後家蜘蛛の会 1~5巻 (再読)

随分更新をサボってしまった。えーと、生きてます。元気です。ばりばりです(笑)。

ここで書名を挙げることは控えるけれど某作品を読み始めたもののいっこうに面白くならず、でもまあ評価はされている名著だからこれはどうもこちらの受信状態が良くないらしい、ということでいったん伏せ、次になんとなくある著者のエッセイに手を出すもこういうときに散文というのは文字通り(じゃないけど)気が散って散見してしまう感じになってもったいないのでこれも保留。
2冊も保留本を抱えてしまっては感性だけで新しい本を更に購入するのはさすがに躊躇われ、「本の雑誌」今月号に救いを求めるがこれといってアンテナに引っかかるものもなく。

・・・なんのかんのジタバタもがいているうちにまるまる1週間ばかりきちんと作品を読まないままに過ぎてしまった。ちょっとフラストレーションが溜まる。読書というのは読み始めて読み終わる、これでひとつの完成とするものであるから、読みかけて伏せてある、という状態が実は一番厄介で、読み終わってしまえさえすれば忘れるなりうっちゃるなりどうにでもできるのだがいかんせんそれが途中で置いてあるとなるとずううっと意識の片隅に残り続けるのである。
わう。
と思って某書に再挑戦するもやはりつまらん、としか思えない。駄目だ。今は駄目なんだ。



かくて救いの神を手持ち本に求め、

黒後家蜘蛛の会 1 (1) (創元推理文庫 167-1)
アイザック・アシモフ 池 央耿
東京創元社 (1976/12)
売り上げランキング: 37822

■アイザック・アシモフ
和訳が済んでいるのは5巻(本国ではこの続篇が書かれているんだけれど日本語にはしてもらえないのかなあ)。
まだ最近読んだばっかりという気でいたが調べてみたら前に読んだのは2004年の秋なんだね。
ありがたいことに、謎解きを忘れているものも結構あって、面白い。どんどん読ませてもらっている。が、こういう本格ミステリにしてパズラー色の強いものはレビューしてしまっては野暮の骨頂でもある。感想が書きにくいので、いきおい余って上記のようなどうでもいい身辺雑記など綴ってしまった。申し訳ない。

要は、アームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)物なんですね。本格好きの本格好きによる本格好きのための短篇集で、でも殺人はほとんど起こらないから気軽に読める。アシモフ本人はアガサ・クリスティを愛し、そういうものを目指しているが実際の雰囲気はチェスタトン。
謎解きそのものよりもそれに至るまでのブラック・ウィドワーズの面々がくりひろげる薀蓄合戦・推理合戦が見物というか肝だという読み方もある。
また、昨今は執事ブームだけれど、この作品でも執事ならぬ給仕ヘンリーが大活躍で、彼の推理の素晴らしさは言うまでも無く、その立ち居振る舞いの描写を読んでいるだけで萌えられることうけあい。
さらに、本編の後に必ず著者自身のコメントが付いていて、これがアシモフの愛すべきキャラクターを存分に伝えていてニヤニヤしてしまう。ああ、なんて盛りだくさんなんだ!