2005/12/26

ドゥームズデイ・ブック

ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
コニー ウィリス
早川書房
売り上げランキング: 26860

■コニー・ウィリス 翻訳:大森望
タイムトラベルもの。近作『犬は勘定にいれません』の世界とリンクしているらしいけれど、『犬』が喜劇だったのに対しこちらは悲劇ということで、なんでも人がばたばた死んでいくらしい。気が滅入る情報だが、いいんだ、コニー・ウィリスを信じて読むんだ。
キヴリンが中世にネットで降下するんだけど、今日読んだ範囲ではいまだにその時代の人と会話に至っていない。お話の中の現代(21世紀で時間旅行が実現している設定)と途中から交互に語られていくんだけど、こちらのほうのしっちゃかめっちゃかは『犬は』で煩い女性が出ていたなあ……というのを懐かしく思い返す。この著者、こういう「いろんな考えの人がいて、それによる毎日の瑣末なことまでの邪魔がいっぱい積み重なってモノゴトがスムーズに運ばない」という状況を書くのが好きなんだなあ。3作読んだけど、どれもそういうのが出てくるよ。たはは。

★追記
「ドゥームズ」の方はちょっとジラされすぎでじれったくなったしあんまりノらないので超特急で最後までナナメ読んでみた。ううむ、そうかラストは感動するっぽいなあ。でもそれまでが大変だなあこのお話。まあ、流して読むだけでは勿体無い良作であることはびしびし伝わってきたので日を改めてちゃんと読むっす。それにしても「現代」と「過去」が交互に語られるんだけどねえ、ずっと「過去」にのめりこんで読みたいかなあ、「過去」のほうが断然面白いよねこれ。どこまで創作?それともすごく取材して書かれてるのかな?中世のヨーロッパの暮らしが興味深いったら。もうすこーしロマンスが欲しいかな~。
どっちにせよ、このひとの書く小説っていわゆる「SF」読んでるのを忘れちゃう。