2005/10/02

快盗ルビイ・マーチンスン

4150728518快盗ルビイ・マーチンスン
ヘンリイ・スレッサー 村上 啓夫

早川書房 1978-01
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■ヘンリイ・スレッサー
スレッサーの渋いピリッとしたミステリを期待していたのにいわゆるこれはユーモア・ミステリだった……ガクリ。
しかも文中で何度も使用される「キャッと叫んだ」という翻訳はなんなの。これ男性の行為ですよ?スゲー違和感があるんだけど……1978年に出された翻訳だけど、当時はこれでよかったの?「キャッと叫ぶ」という表現で思い出すのは北杜夫の初期の作品、あれですか、もしかして。うーむ。

えっとこれは、怪盗の話ではアリマセン(爆)。
シロート(裏社会の人間ではなく表社会の勤め人の意)の青年(23歳)がワルぶって犯罪計画を立て、ちょっとマヌケで気のいい従兄弟(18歳)を巻き込んで実行するもことごとく失敗し、それどころかいつも損をする……というオチが待っている短編集。ユーモラスなミステリーを否定する気はさらさら無いが、それは「おおっ」というサプライズがあればこそ。
正直、なんにも驚かず、胸も騒がず、アイデアは平凡どころか噴飯もののお粗末なもので、ミステリーに私が求める要素はなんにもないと言ってよい。クレイグ・ライスを見なさい!

救いを求めて解説を読んだら作家山本氏が中学生時代に夢中になった思い出が書かれていた……。

そーいうことかよ!
免疫のない数十年前の子どもには受けるかもしれねーな確かにな!

それでも頑張って10話中8話読んだ。何も残らなかった。スレッサーは星新一氏が絶賛されていた作家で『うまい犯罪、しゃれた殺人』をかつて読んだときは確かにそれなりに楽しめたように思うのだが(例によって具体的なことは覚えていない←読んだ意味があるのだろうか?)……。