2005/04/30

ラッシュライフ

ラッシュライフ
伊坂 幸太郎
新潮社 2005-04


by G-Tools

■伊坂幸太郎
正直前半は「こーゆうハナシって……(以下同文)」という感じだったのだが、後半になるにつれ、「えっ、なにこれ」「えっ、もしかしてこれって!?」となり、最後のほうは「ぎゃーエッシャーだ!!」。
うわあ、こういう小説ってあるんだ、そうかそうか!

これは途中で読むの放棄したら読んだ意味がない小説。「全部そうでしょ」っちゃーそうなんだけど、特にこれは。小説全体に仕掛けられた著者の意図に気付いたときは、感動!その遊びゴコロに惚れる。
この小説の「魅力青年」は「黒澤」かな。職業、泥棒。盗みに入った先のお宅に思いやり深い(?)メモを残してくるところなんか素敵ざます。

あと「神様を解体する」っていう言葉がすごく面白いなあ、と思ってしまった。内容は御免蒙る、って感じなんだけど(^^;。河原崎青年が妙に気になったなぁ。頼りない自主性のない青年っぽいんだけど、見るべきところをちゃんと見てるのとかが。

なんていうか、全編を通じて「胃逆様ってすごく良識を重んじるひとなんだろうなー」って雰囲気が立ち昇ってきて、好感がもてます(実際はどうかまでは知らんが)。そういう意味では宮部みゆきさんに通じるところアリですな。