2003/09/10

波のうえの魔術師

波のうえの魔術師
石田 衣良
文芸春秋 2003-09


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■石田衣良
タイトルだけ見てたらファンシーで、それだったら読む気なかったんですけど、これは株式のハナシ。つまり「波」ってのは株価の変動の表のこと。個人が銀行に挑むハナシ。

面白かった。しかしこの小説は3章構造なのだが、仮に1章を85点、2章を90点だとすると、3章は65点くらいかなという……。主人公が株式を学んでいく過程がむちゃくちゃ面白かった!しかし対銀行大作戦は高村薫なんかに比べると格段にリアリティもデティールの細かさも臨場感も「ううむ?」という感じで、しかもラストのカタルシスに欠ける気がする。まあでも全体として楽しめました。しかし株価の駆け引きとかそういう金銭的なシビアな世界のこと読んでいるとなんだか精神状態がちょっといつもより変になりそうで、ハッとして「影響されてる?」って感じでした。証券マンとかってどんな精神状態なのかなー。。。