2003/08/10

ジェイン・エア

ジェイン・エア 上巻 (岩波文庫 赤 232-1)
シャーロット・ブロンテ
岩波書店
売り上げランキング: 259640

■シャーロット・ブロンテ
昔の名作読もうかなと岩波の赤帯からシャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』(上下)を。
これは冒頭数行や表紙のアラスジを読んだりして意外におもしろそうで、堅苦しくなく、興味を惹かれたので。のっけから英語独特の古くさい言い回しと主観がよくわからない翻訳にぶつかるが、そんなのはたまにあるだけなので、読める。ジェイン・エアという女性の子供時代から始まります。
世界名作劇場によくあるパターンで、お金持ちの家らしいけど主人公は居候状態で女主人やその子供達からいわれのない嫌がらせを受けています。なんかむしろ懐かしいわ、こういうハナシ。
        ◆
それにしても主人公ながら可愛げのないキャラ設定だこと。外見がそんなによくないと繰り返し書かれているだけでなく、性格が……。意固地というか負けん気が強いというか。「自分を憎むものに対しては憎まなければならないわ。」とかそういう考え方なのです。「自分を憎むものを愛するのは難しい」という考え方はよくありますけどねー。この2つには大きな差がありますでしょう?どうも主人公にしては人好きがしないなあ。書かれた時代の女性の考え方なのかしら?まあ子供時代のことだから、だんだん成長していくのでしょうけれども。
        ◆
それでもジェインが家から出て学校(今で言う全寮制)に入ってからだんだん境遇が改善されていきます。学校も最初はけっこう大変な場所だったんですけどね。途中で時間軸がトーン、と飛んで18歳のジェイン・エアのハナシになります。相変わらず自尊心の高さと他人を見下すような蔑むような考え方は変わらず。これは普通に書かれているのでむしろジェインの考え方というよりはブロンテ(筆者)の考え方なのではないでしょうか。まだ途中だからよくわかりませんが。。。ライバルの女性の描き方とか、辛辣を極めるというか、そんなステレオタイプな!とシラけてしまいそうです。そのへんは、古さを感じますねさすがに。
        ◆
さて上巻後半あたりからおそらくこの小説の最大のテーマであろう、ジェインの恋愛が始まります。しかしその相手の態度がなんだかなー。。。「なにコイツ」と私なんかは読んでいてかなり抵抗があるんですけど。ジェインはメロメロのようです。この作品が書かれた時代の考え方とか小説のあり方とか、どうだったのかなあ~。この作品、かなり読まれたようですが。社交界では、「ロチェスターさま、お素敵v」とか言われたのかな???

ジェイン・エア 下巻 (岩波文庫 赤 232-2)
シャーロット・ブロンテ
岩波書店
売り上げランキング: 296361


ジェインの恋愛はイングラム嬢とロチェスターの結婚で終わるのかと思いきや。あらあら、えー!?そんなのあり?それにしては描写が不親切じゃありません?という展開に。。。まあいいけどさ。それにしても岩波文庫さん、表紙のアラスジでネタバレしすぎじゃございませんか(笑)。
あーでも、残念というか、100%楽しめないというか、私はやっぱりこの男は好きじゃないなあ。結局身勝手なんだよなあ。。。でも二人がどうなるのかは気になる。
ちなみにこの作品は当時「両家の子女に読ませてはいけない」とか言われたとか書いてあるから、かなり異端だったのかもですね。禁欲的ではありながら、結構いちゃいちゃしてますよ(笑)。
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昼間、ちょっと書店で本を選んでたんですが、そこに新潮文庫の『ジェーン・エア』があって(新潮はジェーンなのです。岩波はジェイン)、ちょっとパラパラやってみたらばこっちの日本語のほうがずっとこなれてて読みやすそう!日本語が自然だ!ちくしょう、岩波で買うんじゃなかった( ̄□ ̄;)!!と思ったけどもう今更仕方ないわ(笑)。これから読まれる方は新潮をおすすめ。これ、映像化してるんですね。ふーん。意外におもしろいんで、さすがだてに時代を越えて読まれつづけてないネエ~、と思う。
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読了。おー、なんのかんので読者をぐいぐい引き込んでいくストーリーの波乱万丈というかドラマッチク性があるんですよね!ジェインの行動とか考え方に同調するかというとあんまりしない面もあるんですが。でも不愉快ではない。ところどころ突っ込んでしまうところもあるけど、それに時代が違うから故の身分差別の考え方とかにはううむと思ってしまうけど。でも小説としては、面白かった。うん。それにしても出てくる男性が型破りばっかな気が(笑)。ネタバレトークはやめておくことにします(笑)。さて、ジェインは最後、誰と一緒にいるでしょうか!?

各出版社のいろんなジェイン・エアがあるみたいです。
ジェーン・エア (上) (新潮文庫)   ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)   ジェイン・エア (集英社文庫 フ 1-1)